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サウジのインフレ率、付加価値税増税の影響が薄れ減速

7月の消費者物価指数は前年同月比+0.4パーセントの微増を記録した
7月の消費者物価指数は前年同月比+0.4パーセントの微増を記録した
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16 Aug 2021 07:08:22 GMT9
16 Aug 2021 07:08:22 GMT9
  • 7月の物価上昇は食品・飲料価格の0.5パーセント増および教育における1.4パーセント増が主な要因となった

シャサ・アル・マスーディ、リナト・ガイヌリン

リヤド、モスクワ:7月のサウジアラビアの年間インフレ率は2020年7月に付加価値税率が3倍に引き上げられたことによる消費への影響がみられなくなる中、6月以降減速した。

物価の変化の検知に使用される指標である消費者物価指数は7月、前年同月比で0.4パーセントの微増を記録したが、6月の年率6.2パーセントからは激減となったことがサウジアラビア統計局(GASTAT)のデータにより明らかになった。

同局は、この年間インフレ率の急落は2020年7月に税率が5パーセントから15パーセントに引き上げられ消費者物価指数に甚大な影響を与えた付加価値税増税の影響が薄れていることを反映するものであると、本日ウェブサイトで見解を述べた。

一方、同局によると7月の消費者物価指数は前月比0.2パーセント増を記録した。7月の物価上昇は食品・飲料価格の0.5パーセント増および教育における1.4パーセント増が主な要因となった。

今年の残り期間のインフレと物価はより安定する見通し。

サウジアラビア通貨庁は2021年8月8日に発行したインフレレポートで「ガソリン価格についてオクタン値91は2.18リヤル、オクタン値95は2.33リヤルを上限とするサルマン国王の指令の結果、今四半期のインフレ率は前四半期に比べて最低水準で安定すると予想される」と述べた。

リヤドの拠点を置くジャドワ・インベストメントは今月のインフレに関する見解の中で、2021年後半の物価について「世界的なインフレ圧力とサウジ国内の需要増により」毎月上昇を続けることが予想されると述べた。

「結果、当社の2021年通期インフレ予想は3.7パーセント、2022年通期は1.5パーセントにて維持している」とジャドワ社は続けた。

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