
ベイルート:アルカイダとつながるシリアの主な反乱組織は、国内北西部でのダーイシュ指導者殺害の背後関係を否定し、関係していたのなら犯行声明を出していただろうと述べた。
ハイアト・タハリール・アル=シャーム(HTS)の治安部門が発表したのは4日夜。11月から組織を率いていたほとんど無名の指導者アブフセイン・フセイニ・クライシ氏の死亡について、ダーイシュがシリアの反乱組織HTSを非難してから1日後のことだった。
「われわれはこの主張を断固として否定します」とHTSの広報者Diaa Al-Omar氏は無愛想に声明を出した。
HTSはダーイシュによる「邪悪な行為」と引き続き戦うと述べ、クライシ氏の死の背後にHTSがいたとしたら「イスラム教徒へ良い知らせを届けていただろうし、直接発表していたでしょう」と言った。
クライシ氏は殺害されたダーイシュ指導者の4人目となった。イラクの武闘派アブー・バクル・アル=バグダーディー氏は2014年6月にダーイシュを創立し、シリアとイラクの大部分においてカリフを宣言、その数年後に敗北した。
アブハフス・ハシミ・クライシ氏は3日に組織の新指導者に指名された。
ダーイシュは10年前にアルカイダを離れ、世界中から支持者を招いた。
2017年のイラクでの敗北、そしてその2年後のシリアでの敗北にもかかわらず、ダーイシュの戦闘員は両国や他の地域でもいまだに危険な攻撃を実行している。
ダーイシュがアルカイダを離れて以来、両組織は数年にわたってシリア北部で激しい戦闘を繰り広げた。
トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領は4月、トルコのスパイがクライシ氏をシリア北部で殺害したと発表。ダーイシュは声明を否定し、HTSに殺害されたのちトルコ当局に引き渡されたと述べた。
AP通信