
エルサレム:8月5日、イスラエル当局はパレスチナ人に市中心部で銃撃されたテルアビブ市警の巡査1名が死亡したと発表した。
容疑者は別の巡査によって射殺されたと、テルアビブのロン・フルダイ市長はイスラエルの公共放送局の取材に対し話した。
イスラエル警察が出した声明では、銃撃犯は占領下にあるヨルダン川西岸地区のパレスチナの町ジェニン在住の27歳である。パレスチナ武装組織ハマスは銃撃を称賛したものの、犯行声明は出していない。
銃撃の前日には、ヨルダン川西岸地区のパレスチナの村でイスラエルの民間人により、パレスチナ人の10代の若者が殺害されている。
アメリカ政府はヨルダン川西岸地区のパレスチナの村で増加の一途をたどる、ユダヤ人入植者による攻撃に対して懸念を表明した。この地域での暴力は昨年以来激化しており、パレスチナ人が市中でイスラエル人を攻撃する一方、イスラエル側も頻繁な急襲を仕掛けている。
テルアビブのフルダイ市長は、犠牲となった巡査は容疑者に不審な点があると気づいて近づき、銃撃を受けたと説明した。その後別のパトロール要員が犯人を射殺した。
「非常に悲しい事件です」と市長は述べた。「負傷者の回復を祈っています」
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相も短い声明を出し、市警の巡査たちの行動を称えた。
イスラエルの公共放送局によれば、この事件にもかかわらず、テルアビブでは数千人が、連立政権が計画する司法制度改革に抗議の声を上げた。この改革案では、最高裁の権限が大幅に制限される。
改革案を支持する人々は、国の諸機関の間の均衡が回復されると主張し、反対する人々は政府の権力への抑制が失われるとしている。
先月、イスラエル連立政権は、裁判所が「不合理」だと認めた場合に政府の決定を覆すことのできる権限を剥奪する法案を通過させた。
ロイター