• 「ダーイシュメンバーがデリゾール県で軍用バスを標的にした」
• ダーイシュは最近、シリア北部と北東部で攻撃を強めている

ベイルート：戦乱のシリア東部で、少なくとも26人の兵士が死亡したと、監視団が金曜日に発表した。これは「ジハーディスト（聖戦主義者）」ダーイシュによる新しい攻撃の波の中で、最も死者の多いものとなる。

ダーイシュは2019年、シリアでその最後のテリトリーを失ったにもかかわらず、同国の広大な砂漠に身を隠しながら、待ち伏せ攻撃や急襲を行っている。

シリア人権監視団によれば、ダーイシュは木曜日、デリゾール県で「軍用バスを標的にした」という。

「死者数は26人に上った」と監視団は述べ、初期の発表23人を修正した。これは過激派による、政府軍に対する今年最悪の攻撃であるとしている。

ジハーディスト、シリアの広大なバディア砂漠に位置するデリゾール県マヤディーン地区でバスを取り囲み、発砲した。

他の11人の兵士が負傷、複数名が重体、先に行方不明と思われていた兵士は安全な場所にたどり着いた他のバスに乗っていたと、英国を拠点とし、シリア国内のネットワークから情報を得ている同組織は述べた。

シリア国営通信社SANAは、名前を伏せた軍の情報源を引用し、「テロリストの攻撃」によって多数の軍人が犠牲になったと伝えた。

シリア政府軍と、同地域に配備されている同盟組織である親イラン派武装集団は、金曜日の朝には厳戒態勢をとっていたと、同監視団は報告した。

同監視団代表のラミ・アブデル・ラーマンは、ダーイシュは「最近、致命的な軍事攻撃をエスカレートさせている……彼らは可能な限り多くの死者を出すことを目指している」と語った。

そうすることで、ジハーディストたちはダーイシュが「指導者たちが標的にされているにもかかわらず、まだ活動的で強力である」ことを示そうとしている、と彼はAFPに語った。

先週、ダーイシュはそのリーダー、アブ・アルフセイン・アルフセイニ・アル・クラシが、シリアの北西部での戦闘で死亡したと発表した。

同組織の報道官は、メッセージングアプリテレグラムのチャンネルに録音された声明で、アブ・ハフス・アルハシミ・アル・クラシとして知られる新たな指導者を発表した。

2019年3月、ダーイシュはシリアで保持していた最後の領土を、米国主導の連合軍に支援されたクルド人主導の反攻によって失った。しかし、ジハーディストの残党は致命的な攻撃を続けている。

その標的には、政府軍や親イラン派の戦闘員だけでなく、民間人やクルド人主導の戦闘員も含まれている。

ダーイシュのメンバーはここ数週間、シリア北部と北東部で攻撃の手を強めていた。

木曜日のジハーディストによる攻撃は、今月だけでも3回目のものだった。

今週初め、かつてのジハードの拠点であったラッカ県で、ダーイシュの攻撃により10人のシリア軍兵士と親政府派戦闘員が死亡した、と同監視団は述べた。

先週、これらジハーディストはシリアの砂漠で軍が警備していた石油タンカーの車列を攻撃、民間人2人を含む7人が死亡した。

そして先月、ダーイシュは首都ダマスカスで、シリアで最も訪問者の多いシーア派の巡礼地であるサイイダ・ザイナブ廟の近くで少なくとも6人が死亡した、極めて稀な爆破事件の責任を主張した。

このイスラム教スンニ派の過激派組織による残忍な支配は、斬首や大量射殺によって知られている。

ダーイシュは、2014年にシリアと隣接するイラクの広大な土地で宣言した、かつての広大な「カリフ（指導的指導者）の支配地」の最後の砦を失ってから、5人の指導者を選出している。

そのうちの4人は殺害され、その中には2019年10月に米国の空襲で死亡した組織初のカリフ、アブ・バクル・アル・バグダディも含まれている。

シリアで内戦が最初に勃発したのは、2011年にバッシャール・アサド大統領が平和的な抗議デモを鎮圧した後だった。それ以来、同国は外国勢力や世界的なジハーディストを混乱に招き入れている。

この紛争によって50万人以上が死亡し、紛争勃発以前の人口の半分が故郷を追われ、多くの人々が近隣諸国に避難している。

AFP