• パレスチナ難民への医療サービス、生徒たちへの資金援助

アラブニュース

ロンドン：日本と中国は国連パレスチナ難民救済事業機関（UNRWA）に対し合計200万ドルの援助を行った。

18日、日本は7月に起きたジェニン難民キャンプでのイスラエル治安部隊による活動の影響を受けた医療サービスの再生支援を目的として、100万ドルの援助を行った。

同キャンプのプライマリ・ヘルスケア施設であるUNRWA医療センターは、イスラエルの活動により深刻な被害を受け、活動を停止している。

今回の援助により、UNRWAは同難民キャンプおよびその周辺地域の難民に対して医療およびメンタルヘルスや精神面での支援を提供するための臨時医療センターの設置・運営が可能となる。

「今回の緊急対応は、衛生、医療、不発弾対応という重大な人道支援を必要としているジェニン難民キャンプのパレスチナ難民への日本からの支援を意図したものです」、駐パレスチナ大使の中島洋一氏はそう述べた。

「先日のイスラエル治安部隊の活動によって被害を被った人々への深い共感と連帯を表すると共に、私たちは直接間接を問わず今回の事態で負傷および影響を受けた人々の迅速な回復を願っています」

他方の中国も16日にUNRWAに100万ドルの寄付を行った。この寄付により、ガザ地区の5つの学校に通う5,300人のパレスチナ難民の子どもたちが恩恵を受ける形となる。

中国の駐パレスチナ大使であるゼン・ジシン氏は次のように述べた。「70年以上にわたり、UNRWAは重要な救済および保護を提供することで人道的苦境に立たされているパレスチナ難民の状況改善において替えの利かない重要な役割を果たしてきました。

中国はUNRWAの活動を心から評価し称賛すると共に、UNRWAが義務を果たせるよう私たちにできる範囲で支援を提供してきました。

今年、中国はUNRWAに対して100万ドルの援助を行いました。これはパレスチナ問題解決に向けた習近平主席による三点提案実施への具体的措置です。

中国は国際コミュニティと協力し、パレスチナ問題の包括的で、公正で、永続的な解決、中東の永続的な平和の実現、普遍的な安全保障、全般的な繁栄の早期実現に向け、前向きな貢献を行う準備ができています」