
カイロ:スーダンの軍最高幹部が8月29日火曜日にエジプトを訪問し、今年スーダンが激しい紛争に突入して以来、初の外遊を行う、と当局が発表した。
主権評議会議長であるアブドゥルファッターフ・ブルハン司令官は、スーダンの最新情勢についてエジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領と会談する予定である、と評議会は声明で述べた。
スーダンは4月中旬、ブルハン司令官率いる軍部とモハメド・ハムダン・ダガロ司令官が指揮する強力な準軍事組織である急速支援部隊との間の一触即発の緊張状態が首都ハルツームやその他の場所で公然の戦闘に発展したことで、大混乱に陥った。
紛争は首都の市街地を戦場に変え、即応支援部隊(RSF)が広大な市街地を支配している。ブルハン司令官が4月から滞在しているとされるスーダン軍司令部は、紛争の発生地の一つである。
ブルハン司令官は先週、紛争の勃発以来駐留していた軍司令部をどうにか離れることができた。同司令官はハルツームの姉妹都市オムドゥルマンや国内のその他の場所にある軍事施設を視察した。
ブルハン司令官は紅海の沿岸都市ポートスーダンからエジプトに向かった。
数カ月にわたって戦闘が続いているものの、双方とも首都ハルツームや国内の他の重要地域を掌握するには至っていない。先週も大きな爆発と黒煙が、ハルツーム国際空港付近をはじめとした首都の主要地域の上空で目撃された。
エジプトはスーダン軍やそのトップ将官たちと長年にわたって結びつきがある。7月、エルシーシ大統領はスーダンの近隣諸国による会議を主催し、停戦計画を発表した。米国とサウジアラビアが何度か停戦を仲介したが、不安定で維持することができなかった。
紛争により、ハルツームをはじめとする都市部は戦場と化している。住民の多くは水も電気もない生活を送り、国の医療制度はほぼ崩壊している。
ダルフールの広大な地域では、紛争で最悪の暴力事件が発生し、そこでの戦闘は、RSFとアラブ系民兵がアフリカ系コミュニティを標的とした民族衝突と化している。
今月初めには、南コルドファン州と西コルドファン州でも戦闘が激化した。
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)によれば、この戦闘で少なくとも4,000人が死亡したと推定されているが、現地の活動家や医師によれば、死者数はそれよりもずっと多い可能性が高いという。
国際移住機関(IOM)によれば、460万人以上が避難を余儀なくされている。その内訳は、スーダン国内の安全な地域に逃れた者が360万人以上、近隣諸国に渡った者が100万人以上である。
AP