• スーダンの首都ハルツームは市街戦場と化したが、双方とも市街の支配権を得るには至っていない

カイロ：スーダン軍最高司令官は9月4日、今年初めに同国で内戦が始まって以来2回目の海外訪問として南スーダンを訪れ、大統領と協議を行った。

主権評議会議長のアブドゥルファッターフ・ブルハン将軍は、南スーダンの首都ジュバの空港に降り立ち、同国のサルバ・キール大統領に迎えられた。評議会によれば、両首脳は儀仗兵（ぎじょうへい）を視察した後、スーダン紛争に焦点を当てた会談に向かったという。

4月、ブルハン将軍が率いる軍と、モハメド・ハムダン・ダガロ司令官率いる強力な準軍事組織、即応支援部隊（RSF）との間の煮えたぎる緊張状態が爆発し、首都を含めた国内各地で戦闘が始まった。

この戦闘によって、スーダンの首都ハルツームは市街戦場と化したが、双方とも市街の支配権を得ることはできなかった。紛争が始まって以来、ブルハン将軍が駐留しているとされる軍司令部は紛争の震源地のひとつとなっている。

人権団体や国連によれば、2000年代初頭に大量虐殺が行われた同国西部のダルフール地域では、紛争は民族間の暴力に変わり、RSFやアラブ系民兵がアフリカ系民族を攻撃しているという。

国連人権高等弁務官事務所（OHCHR）によれば、この紛争で少なくとも4000人が死亡したと推定されている。しかし、現地の活動家や医師によれば、犠牲者ははるかに多い可能性が高いという。

国連の国際移住機関（IOM）によれば、480万人以上が避難を余儀なくされている。その中には、スーダン国内の安全な地域に逃れた380万人以上と、近隣諸国に渡った100万人以上が含まれる。

主権評議会によると、ブルハン将軍によるジュバへの訪問には、アリ・アル＝サディク外務大臣代理、総合情報局長のアーメド・イブラヒム・ムファデル将軍、その他の軍人が同行しているという。

南スーダン大統領府の声明によると、南スーダンのマーティン・エリア・ロムロ内閣担当大臣は、南スーダン大統領はスーダンの「紛争を解決する」解決策を持っていると述べた。

「キール大統領は、スーダンへの親密さと同国に関する知識を持つ唯一の人物であり、スーダンの危機を解決できる人物である」とロムロ氏は語った。

一方、スーダンのアル＝サディク外務大臣代理は、スーダンと南スーダンは長い間一つの国であり、お互いをよく知っており、問題点やニーズについても理解しているため、南スーダンが現行の紛争を調停するのに最適な候補者であると述べた。

南スーダンは長い紛争の末、2011年にスーダンから独立した。

スーダンで続く戦争の初期、南スーダンのキール大統領は、スーダンを含む8カ国からなる地域ブロックである政府間開発機構（IGAD）のイニシアチブの一環として、戦闘中の将軍たちの仲介を試みた。

アブドゥルファッターフ・アル・ブルハン大統領は先週、エジプトの海岸沿いの都市エル・アラメインで、同国のアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領と会談した。これは紛争勃発後、初の海外訪問だった。エジプトと南スーダンはともにスーダンの隣国である。

AP