• エルシーシ大統領は12日、多くの上級司令官との会合の際にエジプト軍に対し、両国に緊急人道援助を提供するよう指示した

ゴブラン・モハメド

カイロ：エジプトは12日、「モロッコとリビアの兄弟たちへの連帯を示すべく」、最近両国を襲った地震と暴風雨の犠牲者に対する3日間の服喪を宣言した。

アフメド・ファフミ報道官は次のように述べた。「アブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領は、モロッコとリビアで起きた人道的大災害の犠牲者に対する、大統領自身およびエジプト国民からの心からの哀悼の意を表した」

「エジプト・アラブ共和国では、モロッコとリビアの兄弟たちへの連帯を示すべく、犠牲者に対する3日間の服喪が宣言された」

エルシーシ大統領は12日、多くの上級司令官との会合の際にエジプト軍に対し、両国に緊急人道援助を提供するよう指示した。

エジプトのサーミフ・シュクリー外相は、数千人の死者と負傷者を出した先日の地震を受け、モロッコのナースィル・ブリタ外務・アフリカ協力・在外モロッコ人大臣に電話で、同国に対するエジプトの支援と完全な連帯を改めて伝えた。

エジプト外務省のアフメド・アブ・ゼイド報道官によると、ブリタ大臣はモロッコの指導部と国民に伝えられた哀悼の意と、エジプト政府による服喪宣言の決定に対する感謝を表明した。

エジプト代議院のハナフィ・ゲバリ議長も12日、議会を代表して、モロッコと、先週末に暴風雨「ダニエル」に襲われたリビアに対する心からの哀悼の意を表した。

エジプトの大ムフティーであるシャウキ・アラム師も哀悼の意を表するとともに、犠牲者遺族への完全な連帯を表明した。

エジプトの宗教寄進（ワクフ）省は、同省の予算のうち3000万エジプトポンド（97万666ドル）を、エジプトが提供する広範な援助パッケージの一部として割り当てた。この援助資金はモロッコとリビア、そして大洪水に見舞われたスロベニアの間で均等に分配される。

エジプトのモハメド・モフタール・ゴマア宗教寄進相は、シャルム・エル・シェイクで開催された気候会議の成果を実行に移し、気候変動とその壊滅的な影響に立ち向かうための国際的な取り組みに加わる時が来たと述べた。

モロッコのテレビは11日、同国を襲った地震による死者が2862人、負傷者が2562人に達したと報じた。

地震被災地の大半はアクセスが困難なため、当局は行方不明者数の推定を出していない。

モロッコの救助隊は外国のチームからの支援のもと、生存者の捜索を続けるとともに、家を失った数百人の人々に支援を提供している。

リビアでは、国会によって任命された政府の長であるオサマ・ハマド氏が声明の中で、暴風雨「ダニエル」は「約2000人の死者と数千人の行方不明者を出した」と述べた。

10日午後にリビア東部を襲ったこの暴風雨は、インフラや公共施設に被害を残していった。

リビア大統領評議会はキレナイカ地方のデルナ、シャハト、アル・バイダを災害地域に指定し、暴風雨が引き起こした洪水の影響に対処するための国際的支援を要請した。