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ブリンケン氏、イランのウラン濃縮の動きは「挑発的」

2021年4月14日(水)、ブリュッセルのNATO本部で開かれた記者会見で、発言前に思案するアントニー・ブリンケン米国務長官。(Pool APを経由)
2021年4月14日(水)、ブリュッセルのNATO本部で開かれた記者会見で、発言前に思案するアントニー・ブリンケン米国務長官。(Pool APを経由)
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15 Apr 2021 03:04:33 GMT9
15 Apr 2021 03:04:33 GMT9
  • 今回の措置によって、核協議に対するイランの真剣さが疑問視される、とブリンケン氏は述べた
  • 米国は、イランとの核協議を15日に間接的な形で再開すると発表

アラブニュース

ワシントン:米国のアントニー・ブリンケン国務長官は14日、イランがウラン濃縮度を60%に引き上げることに着手する意向を表明したことを「挑発的」だと言い、今回の措置によって、ウィーンで行われる核協議に対するイランの真剣さが疑問視されると述べた。

イランはウラン濃縮度を60%に引き上げると発表した。今までの最大20%から、核兵器級とされる90%にさらに近づくことになる。イランが言う、イスラエルによる重要な核施設に対する破壊工作に対抗した措置だ。

ブリンケン氏は、ブリュッセルのNATO本部で開かれた記者会見でイランに言及し、「濃縮度60%への引き上げという挑発的な発表を、極めて深刻に受け止めている」と述べた。

2015年イラン核合意の当事国である欧州諸国も、イラン政府に対して、今回の措置は核合意の復活に向けた努力に反するものだと伝えた。

ブリンケン氏は、包括的共同行動計画としても知られる核合意に言及し、「今回の措置は、核協議に対するイランの真剣さを疑わせるものだ、と言わざるを得ない。JCPOA遵守への相互回帰が不可欠であることが強調されているようだ」と述べた。

米国が2018年に核合意から離脱し、イランに対する厳しい経済制裁を復活させたことを受け、イランが制限を破って段階的にウラン濃縮度を高めたため、核合意は破綻した。

国際原子力機関(IAEA)は14日、イランが濃縮ウランのレベルを60%に引き上げる準備を「ほぼ完了した」と明らかにした。
先週、イランと他の署名国は、トランプ前政権が破棄した核合意を復活させるため、彼らが言うところの「建設的な」協議を行った。
ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は14日、ウィーンでの間接的な協議が15日に再開されると明らかにした。

「彼ら(イラン人)は明日出席する予定だ、と我々は理解している。どれだけ長期的なものになるか、我々はとても注意している。間接的な協議を通して行われるが、それでも一歩前進すると考えている」と付け加えた。

一方、イランの最高指導者は14日、破綻したイラン核合意を救うために、ウィーンで行われた協議で出された最初の提案を、「検討する価値がない」と退けた。

このコメントは、イランの全ての国務に関して最終決定権を持つアヤトラ・アリ・ハメネイ師によるもので、イランの大統領が同様に核合意に対する圧力を徐々に強めた次の日に出された。一方、欧州列強は、イランの行動は「極めて遺憾」で「危険」だと警告した。

(ロイター通信、AFP通信、AP通信と共同)

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