

Deemah Al-Khudair、Ellie Aben
ジェッダ・マニラ:サウジアラビアの学生10人は、中国のコロナウイルスの発生源となった都市の武漢から帰国後、日曜日に隔離環境に置かれた。
学生たちはサウジアラビア当局が派遣した民間の飛行機に乗り、リヤドに移送された。予防措置として2週間の隔離を行うことになり、十分な医療ケアと定期検診によって、学生たちの安全の確保し、ウイルスの拡散を防ぐ。
サウジアラビア外務省は、まだ中国に滞在しているサウジアラビア国民の避難を引き続き実施し、現地からの出発を順次行うとしている。
それと同時に、中国からサウジアラビアに渡航する人に対する予防措置も継続していく。1月20日以降に行った4,000人以上の乗客を対処とした検査では、コロナウイルスの感染は陰性の結果が出ていると、保健相は発表している。サウジアラビア航空においては、リヤドとジェッダ発広州着のフライトを一時運航停止にしている。
サウジアラビア航空は、この便の予約をしている利用客には、手数料なしでチケットの払い戻しを行う旨の発表をしている。
保健省は、サウジアラビア国内に新型コロナウイルスに感染した報告はないことを明らかにし、あらためて国民や滞在者に安心するよう伝えた。
1月20日から2月2日までの間に62のサンプルを調べ、コロナウイルスについての検査はすべて陰性の結果が出た。
また、この時期に中国からの直行便で到着した3,152人の乗客と、経由便の868人の乗客に対しても検査が行われた。
保健省は、中国からの直行便と経由便が到着するすべての陸、海、空の玄関口において24時間体制で医療チームを配置した。国立衛生研究所は、中国で最初の感染症例が発見され世界保健機関(WHO)が世界的な流行を発表するよりも前に、記録的な速さで病気の特定と検出のために必要な研究職員の数を増員した。
専門家によると、毎年2000万人以上の巡礼者に対応してきた経験を持つサウジアラビアは、病気の管理と予防に関する非常に重要な専門知識を備えているのだという。12月に新型コロナウイルスが確認されて以降、感染者は14,000人以上、死亡者は305人に上る。
これまでの死者はすべて中国国内にとどまっていたが、日曜日にフィリピン政府が発表した内容によると、武漢から渡航した44歳の中国人が検査で陽性の反応が出た後、死亡している。この男性はフィリピン国内で確認された2人目の症例であると、フランシスコ・ドゥケ保健長官は発表している。最初の症例は男性の妻(38)で、医学的な隔離環境の中で治療を受けている。