
リヤド:新規事業に有益な環境整備を進めるサウジアラビアの取り組みにより、同国は2022年の全国起業家精神状況指数で世界第2位を確保した。
グローバル・アントレプレナー・モニター調査(GEM)の報告によると、サウジアラビアは急速に進化するビジネス環境が企業の新たな事業開始を奨励し続けており、2021年の世界ランキング4位から躍進し、49カ国中で2位となった。
サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子経営・起業家大学(MBSC)が発表した報告書では、国民の約20パーセントがこのスタートアップシナリオを積極的に支持していることが明らかになった。
調査によると、18~24歳の年齢層が最も急速に成長しており、起業家活動やビジネスプロジェクトに最も人気があることが判明した。
また、報告書の中では、「政府の政策により、会社設立のプロセスが簡素化され、外国企業の経済への投資が容易になった。この2つは、ビジョン2030に基づくサウジアラビアの長期的な発展目標にとって不可欠な要素である」と強調されている。
MBSC は、報告書の発表後、研究結果と洞察について議論する会議を主催した。
MBSCで起業家精神を教えるムハマド・ルーミ教授は会議の中で、「サウジアラビアの起業家環境は、強力な公共政策、多様な資金調達の機会、高い消費者需要に支えられ、繁栄し続けている」と発言した。
MBSCのゼーヘル・デグレイブ学部長は、「我々は、グローバル・アントレプレナーシップ・モニターおよびバブソン大学との貴重なパートナーシップに基づいて、サウジアラビアの起業家精神市場に力を入れており、ビジネスのリーダーシップを可能にする、国際的に認定された高品質の教育を提供するよう常に努力している」と発言した。
シンポジウムでは、テクノロジーを活用してサウジアラビアの起業家精神部門を発展させ、多様化する方法についても議論された。
会議では、高成長、雇用創出、世界競争力などの潜在的な利点を含む、投資と知識移転に関する話題も取り上げられた。
会議の参加者はさらに、サウジアラビアの若者の間での起業プロジェクトの顕著な増加など、現地市場における現在の傾向について議論した。
GEMは報告書の中で、個人起業家から起業家精神に関するデータを直接収集する唯一の世界的な調査情報源であると主張した。
起業する個人の特徴、動機、野心と起業家精神に対する社会的態度を分析している。