Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • 米国、エルサレムの抵抗運動リーダーの自宅を破壊したイスラエルを非難

米国、エルサレムの抵抗運動リーダーの自宅を破壊したイスラエルを非難

住民のほとんどがアラブ人である東エルサレムのシルワン地区にある、エルサレム市職員によって破壊された自宅の瓦礫に立つ、パレスチナ人抵抗運動家ファフリ・アブ・ディアブ氏。2024年2月14日撮影。(AFP)
住民のほとんどがアラブ人である東エルサレムのシルワン地区にある、エルサレム市職員によって破壊された自宅の瓦礫に立つ、パレスチナ人抵抗運動家ファフリ・アブ・ディアブ氏。2024年2月14日撮影。(AFP)
Short Url:
15 Feb 2024 06:02:27 GMT9
15 Feb 2024 06:02:27 GMT9
  • アブ・ディアブ氏は米国による非難に応じて、「米国には感謝するが、私の自宅が破壊されないように、イスラエル人に対して事前に圧力をかけるべきだった」と述べた

ワシントン:米国は14日、東エルサレムにあるパレスチナ人抵抗運動リーダーの自宅を破壊したイスラエルを非難し、同国は自らの立場を傷つけていると主張した。

イスラエルによる家屋破壊への抵抗運動家、ファフリ・アブ・ディアブ氏は、38年間住んでいた旧市街近くの自宅が数十人のイスラエル市当局により破壊されたと語った。その数時間後、米国が異例ともいえる強い言葉でイスラエルの家屋破壊を非難した。

「妻と3人の子供に5人の親族を加えた10人でここに暮らしていました。今は文字通り、路上で隣人や通りかかる人に助けを求めている状態です」と、アブ・ディアブ氏はエルサレムでAFPに語った。

「私たち家族の家がなくなってしまいました」

米国国務省のマシュー・ミラー報道官は、米国はこの家屋破壊を非難し、イスラエルは他の住宅を標的にしないようにと促した。

ミラー氏はアブ・ディアブ氏について、「彼は家屋破壊に反対するなど、地域社会のリーダーとして積極的に発言してきた。現在、彼の家族は避難民になってしまった」と語った。

「このような家屋破壊は、パレスチナ人だけでなくイスラエル人にも利益をもたらす恒久的な平和と安全を進める努力を妨げている」と、ミラー氏は記者団に語った。

「このような破壊行為は世界におけるイスラエルの立場を傷つけ、結局のところ、イスラエル国民の利益になるであろう、我々が成し遂げようとしているすべてについて、達成をさらに困難にする」

ミラー氏は、イスラエルが六日間戦争(第三次中東戦争)でユダヤ教徒、イスラム教徒、キリスト教徒の聖地である東エルサレムを占領した1967年以前の建物も破壊されていると指摘した。イスラエルはその後、東エルサレムを併合したが、国際社会のほとんどがこの併合を認めていない。

アブ・ディアブ氏は米国による非難に応じ、「米国には感謝するが、私の自宅が破壊されないようにイスラエル人に事前に圧力をかけるべきだった」と述べた。

「これは報復行為であり、10月7日以降拡大する一方の、エルサレムのパレスチナ人に対するイスラエル人による作戦の一環」と、同氏は述べた。

10月7日、過激派組織ハマスが封鎖されたガザ地区からイスラエルに侵入して、大半が民間人である約1160人を殺害し推定250人を人質にした、イスラエル史上最悪の攻撃を行った。

約130人の人質がまだガザ地区にいるとみられている。

イスラエルはガザ地区に対し、容赦のない軍事作戦で報復を行っており、ハマスが実効支配するガザの保健当局によると、女性と子供が大半を占める2万8500人以上が殺害されている。

米国はイスラエルの報復する権利を支持しながらも、ガザ地区の民間人の犠牲者について警告を表明し、ヨルダン川西岸地区のパレスチナ人に対するイスラエル入植者による暴力を非難している。

抵抗運動の人々は、イスラエルが集団的懲罰として家屋を破壊したり、イスラエル人に有利な法的決定を執行したりするようになっていると非難している。

AFP

特に人気
オススメ

return to top