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サウジアラビアでの女性の運転: よちよち歩きの一歩ではなく、巨大なマイルストーン

2017年9月、国王令は、数十年におよんだ女性の運転禁止令の終了を発表 (AN写真:Huda Bashatah)
2017年9月、国王令は、数十年におよんだ女性の運転禁止令の終了を発表 (AN写真:Huda Bashatah)
02 Jul 2019 04:07:17 GMT9

ジェッダ: 「ブタが飛ぶとき」とは、私がサウジアラビアで育った時によく使われていた表現で、起こりそうにないことを指して使われていました。

そうしたことの一つが、女性の運転でした。しかし2017年9月26日、国王令の発表からわずか数分後に、国連のサウジアラビア大使Abdullah Al-Mouallimiが世界に向けて「重要な第一歩」を発表した時に、ブタは羽を伸ばしました。

6月24日、私はブタたちが小さな翼を羽ばたかせて大喜びで拍手する音を聞いたのです!

私自身は8月まで運転免許を取らないとはいえ、運転するかどうかをTwitter上で議論している女性たちを見て感じた興奮と安堵は、言葉にできません。それは運転の問題ではなく選択の問題で、人生をどう生きるかを決定するのです。

6月24日はサウジアラビアにとって、単なるありふれた1日ではありませんでした。女性としての私たちの生活が永遠に代わって以来、それはほんの1週間前の出来事だったのですが、もう長い時間が経ったように感じます。午後11時50分に、私は次の2つのことを行いました: 新聞のページを閉じること、そして時計が真夜中を告げると同時に街に繰り出すために、すべてが完全に整っていることを確認することです。

この重大な国王令が施行されると同時に、主要都市ではサウジアラビア人の女性も、男性と同様に運転席や助手席に座って街に繰り出し、始めての経験をしている女性たちに手を振ってその日を祝いました。

私達は初めてのドライブで、圧倒的な応援を受けました。私はその日運転していたわけではありませんが、女性ドライバーの運転する車に始めて乗っていました。私たちの編集主任Mo Gannonが運転していて、彼女は美しい海岸沿いの都市ジェッダでアラブニュースの女性達を連れてドライブする名誉に興奮していました。編集長のFaisal J. Abbasは、喜んで助手席に座っていました。

ドバイに拠点を置くカナダ人編集者のサウジアラビアへの最初の訪問は、このマイルストーンによって特徴づけられました。サウジアラビアで運転した最初の女性の一人というだけではなく、Budget Saudi Arabiaから車をレンタルした最初の外国人女性になったのです。

彼女はランドクルーザーの鍵を手にすると、「女性だけのロードトリップに出掛けましょう」と言いました。アラブニュースのカメラマンHuda Bashatahが助手席からカメラで旅行を記録し、記者のAseel Bashraheelが後部座席に座って、ジェッダの最も交通量の多い地域である南部を通る私たちの旅をナビゲートしました。

旧市街は、高層ビルや賑やかなショッピングモール、高級住宅街から離れた文化での一服を渇望する私たち外国人の訪問者にとって、伝統的な側面を満喫するのに最高の場所でした。ローストピーナッツと新鮮なトルココーヒーの魅惑的な香りがAl-Baladの狭い路地に充満していて、古き良き時代を想起させる心地よい香りを楽しみました。

私たちの旅は、ジェッダ・ヒルトンで終わりました。ホテルの正門を通り過ぎた時、警備員の一人が微笑んで手を振りながら、「早くあなたの番が来て、自分の車を運転できるようになることを願っています」と、ベドウィンのアクセントで言いました。サウジアラビア人の男性が自国の女性を応援するのを聞いて、さわやかになりました。

Hudaは、「Inshallah、私たちはそうします」と答えました。

ソーシャルメディアではここ数日、女性と男性による動画の投稿が話題になっています。

一人のサウジアラビア人男性は妻の運転で仕事に行く動画をシェアし、キング・アブドゥル・アズィーズ大学の講師で女性の権利活動家のSahar Nasiefは、初めてガソリンスタンドで車を給油している動画を投稿しました。

彼女は、「ジェッダでの初めての給油」と投稿しました。そうした自然な瞬間が、これらの女性にとっては世界を意味しているのです。

「21世紀へようこそ」というコメントは、Twitterで最も頻繁に目にするコメントの1つです。私は、父がWhatsAppで共有した、人々の様々なタイムゾーンについての感動的なビデオを覚えています。それらのキーボード戦士に伝えたいと思います: 私たちは、遅れてはいません。早いわけでもありません。私たちはちょうど時間通りに、自分たちのタイムゾーンにいます。

私はここにいる3,000万人以上のサウジアラビア人を代表して話をしようとしているわけではありませんが、ほぼ27年間にわたるこの国での生活では、先進国の地位を得るためにどのように振舞うべきかを話す人々にうんざりしてきました。

これらの出来事のいくつかは、よちよち歩きのように思えるかもしれませんが、この国の市民と居住者にとって、巨大なマイルストーンなのです。

それでは、世界の皆さん、私たちが自分たちの方法で変化への道を運転している間、シートベルトを締めて後部座席に座っていてください。

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