• イランはもう何年も慢性的な乾燥と熱波に悩まされており、気候変動によって状況のさらなる悪化が予想される
• 河川の枯渇に怒った数千人の人々が抗議運動を推し進めてきた

アラブニュース

ジェッダ： イラン西部の都市ハマダーンでは、飲料水の不足とテヘラン政権の問題解決能力欠如に抗議する数百人の人々が、街頭抗議デモを行っている。

同市の情報筋によれば、約200人が知事執務室の前に集まり、「都市水道の断水に抗議した」という。その後、さらに数百人の抗議者が加わり、2日連続でデモが行われた。

デモ隊は空の水筒を手に、政権に対するスローガンを叫びながら、市内に飲料水を供給するための緊急措置を要求した。

ネットに投稿されたビデオ映像によると、多くが女性から成る数十人の人々が仲間の市民に対し、「勇気を出して」デモに参加するように呼びかけた。

ハマダーンの一部では8日間にわたって断水が続いており、それが知事と無能な役人たちの辞任を求める抗議者たちの要求につながった。

イランはもう何年も慢性的な乾燥と熱波に悩まされており、気候変動により状況はさらに悪化すると予想されている。

ここ数カ月、河川の枯渇に怒った数千人の人々が、特にイラン中部と南西部で抗議運動を推し進めてきた。7月中旬には、イラン北西部の山岳地帯にあるウルミア湖の枯渇に対しデモを行った数人が、「治安を乱した」として警察に逮捕されている。

過去10年の間、イランは定期的に発生する洪水にも耐えてきた。この現象は、太陽の熱で乾燥が進んだ大地に集中豪雨が降ると、さらに悪化した。

7月末には、イランのいくつかの地域で1週間以上洪水が続き、96人が亡くなっている。そのうちの数十人は、テヘラン近郊で死亡した。

政権に対する打撃はその他にも起きている。木曜、イランの亡命グループがニューヨークでイブラヒム・ライシ大統領に対して訴訟を起こし、来月の国連総会でニューヨークを訪れる同大統領に対して何らかの措置を取るよう、米国当局に要求している。

イラン国民抵抗評議会はこの訴訟で、1988年のイラン反体制派への弾圧で行われた拷問と殺人に関し、ライシ大統領を非難している。訴えによると、同大統領は4人の判事からなる「死の委員会」の構成員として、数千人の処刑と、対立するイラン人民ムジャヒディン組織のメンバーへの拷問を命じたという。

この訴訟は、ライシ氏が国家元首として、また国連に出席する公式な外国代表者として、米国の法律の下で免責されるという考え方に異議を唱えるものである。

「ライシは外交官ではなく、ウィーン条約に基づいて拡大適用される特権を受ける資格はない。また、事実上、国家元首でもない」と、NCRIの弁護士、スティーブン・シュニーバウム氏は木曜に述べた。