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不活発な見通しにも関わらず、パンデミックにうまく対応しているサウジの各銀行

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03 Oct 2020 09:10:14 GMT9
03 Oct 2020 09:10:14 GMT9

Asad Ahmed

COVID-19の大流行の前に、世界の銀行業界は既に変化の真っただ中にいた。デジタルへの新規参入者、不活発な経済環境、増加するコンプライアンス/ガバナンス関連費用は、数多くの銀行を、顧客をその中核に据えながら、従来のビジネスモデルに挑戦するよう導き、革新的な技術、システム、製品をうまく統合する方法を模索する要因のいくつかにすぎない。

銀行業界へのパンデミックの長期的影響を完全に予測することは困難だが、いくつかの事実は今や明白である。

成長率は大幅に縮小し、資産内容の問題は増大しつづけると予想され、業務の強靭性が重要な原動力になるだろう。

確かにグローバル危機は、急速に進化する強力な刺激を銀行に与えたが、ポストCOIVIDの世界では、回復/再建フェーズを通して、会社や個人を同様に支援する政府措置を補う上で銀行の役割が重要であることも示している。

注目すべき点は、経済回復を支えるため、サウジ規制当局は1700億サウジアラビア・リヤル相当の一連の景気刺激策を導入し、COVID-19の影響を封じ込める深い関与を既に示している。

石油安とCOVID-19のロックダウンという双子の効果は、借入需要と資産品質に影響を与えたが、サウジの銀行は危機にうまく対応してきた。サウジ各行の収益性見込みは比較的不活発なままだが、コスト最適化と運用費削減を行う厳格に統制された取り組みなどの効率改善策は、営業利益に対する営業経費の比率(cost-to-income ratio)をサウジアラビア上位10行全てで2四半期連続で下落に導いた。

Alvarez and Marsal社の最新のサウジ研究では、ローンの供給量は、第2四半期に収益を報告した銀行で著しく伸びたことを示している。

全供給量は前四半期比で64.7パーセント伸びて第2四半期で51億サウジアラビア・リヤルになり、この変動しやすいトレンドの継続を強調している。

一方、不良債権が9.6パーセント増の結果として、損失負担能力は5四半期連続下落し146.2パーセントに達した。将来のマクロ経済要因次第では、第3、第4四半期に引当金積み増しが継続しそうである、

一方、大多数の銀行の自己資本利益率(RoE)は、営業利益減と供給増が収支に影響を与え下落した。

純利益は、利益低下と供給増加の2つの影響で17.7パーセント低下した。収益性には、2019年第4四半期から始まった悪化の動きがサウジアラビアとアラブ首長国連邦の両国に見られる。

現在、さらに収支を改善し生存を下支えするため、金融機関の焦点はコスト最適と効率改善である。

この状況では、NCBとSAMBAの計画された合併により、間違いなく強力な金融機関を作り出し、サウジの金融エコシステムを強化するだろう。

銀行は、国家目標を支援して規制当局と密に協力しており、ポストパンデミックとその後に経済回復の促進でリードする役割を果たし続けるだろう。

  • アサド・アハメド(Asad Ahmed)氏は、Alvarez & Marsal社のマネージング・ディレクタ兼中東金融サービス部門長である。
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