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サウジアラビアの2021年度予算:人間を守り、経済を支えていく

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20 Dec 2020 08:12:12 GMT9

2020年度の予算を発表している時、サウジアラビアを含むG20のどの政府もコロナウィルス大流行の勃発とその経済的、社会的な影響を想像できたはずはなかった。

サウジアラビアの2021年度予算案はパンデミックの悪影響にも拘わらず、公的な部門と私的な部門の成長と多様化を支援することで確実に経済を刺激するのに役立つだろう。その上、2030年の見通し改革計画に従い、サウジ政府はその歳入元を石油だけではなく多様化し続けることだろう。

サウジ政府は2021年度の予算を発表した。支出は9900億サウジアラビアレアル(2640億ドル)が予想され、歳入は8490億サウジアラビアレアルに高上がりすると予想されている。この予算の赤字額は1410億サウジアラビアレアルまで、もしくは経済生産量の4.9パーセントまで絞られると予想されている。それは今年の王国の総生産のうち12パーセントもしくは3000億サウジアラビアレアルが赤字額だったことを指標とする。

予算発表時にサルマーン王はこの予算が市民と在留民の健康と安全を守ることを優先するものであることを強調し、パンデミックが経済に与える影響と闘うためにあらゆる努力を継続すると誓った。

今年のサウジアラビア政府による予算発表がこれまでと異なるのは公開と透明性の程度にあり、この程度は公衆によって共有された。

2日間にわたって財務省はヴァーチャルと生で出席する折衷フォーラムを主催し、2021年度予算とその経済への影響を議論した。そこでは国内、国外の報道陣と専門家からの質問も議論に上がった。

閣僚がこの特別フォーラムに参加し、それぞれの基礎予算とその運用計画を示した。参加した省庁には保健、商務、水道、交通手段、エネルギー、観光、産業、投資、通信が含まれる。

国の政府系ファンドである公共投資ファンド(PIF)を代表して参加したヤシル・アルルマヤン会長は経済を動かすのに果たしたファンドの積極的な役割を強調し、プログラム起動と20を超える国内の投資に創業資金を提供することで貢献してきたと述べた。その投資はギガプロジェクトを皮切りに、それを医療、ハウジング、廃棄物リサイクリング、観光、エンタテインメントといった異なった部門に関わる国内の他会社に連結した。

それにパンデミックによる金融市場が危機にあった時期に時宜を得たグローバルな買収を行うことによって、PIFの資本利益はほぼ2倍となり、それが国内経済に投入されることになった。

私の意見では、ムハンマド・アル・ジャドアーンに率いられる新しいタイプの財務省役人を我々は今目の当たりにしているのだと思う。サウジ王国がG20主催国であった一年間に開かれた4半期報告、複合記者会見や会合は、先週開かれたフォーラムと合わせて、全てが極めて厳しい年にあって賞賛すべき努力である。

  • バシール・M.K・アル・ギャライーニはフォーラムの議長、BMG財団の最高経営責任者である。
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