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サウジアラビアが歩む世界ロボット競技会への道のり

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31 Aug 2021 08:08:58 GMT9
31 Aug 2021 08:08:58 GMT9

日本政府、経済産業省、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は人々とロボットが共に働く社会の実現に向けて連携する。

世界ロボットサミット(WRS)は業界で最先端のロボット工学を結集し競争を通じて技術開発を加速する国際イベントだ。

WRSはロボットを現在の課題を解決する手段として特徴付け、ロボット工学が社会で日常的に使われるよう促進する。このイベントは2018年10月に予選となる「WRS2018」から始まった。リサーチ・プロダクツ・ディベロップメント社(RPDC)は決勝進出チームの1つに選ばれた。2021年9月6日に予定されている本選が楽しみである。

サウジ代表チームを率いてWRSで競うことを誇りに思う。ここまでの道のりは困難だが確かに報われるものだった。

チームのスポンサーたち

サウジ代表チームはRPDCが率い、スポンサーはNEOM、サウジアラムコ、サウジ・データAI局、アブドルアジズ王科学技術都市、タクニアだ。同チームは代表選考会で世界119チームと競った。世界ロボット工学競技会への参加はサウジアラビアにとって初のことだが、RPDCは上位16チームの1つとして日本での決勝戦への切符を手にした。決勝進出はサウジ・チームの創造力を実証している。

10万台のロボットを配備するNEOMのビジョンは最も野心的なテクノロジーの企ての一つであり、未来都市へのコミットメントを示すものだ。

ナヒド・シドキ

なぜ今なのか?

世界中の産業が「インダストリー4.0」というビジョンの実現に向けて躍進する中、ほとんどではないにしても多くの企業は事業のデジタル変革を加速するため先進的な機械を受け入れるだろう。サウジアラビアの「ビジョン2030」は王国と経済を変革する野心的な取り組みだ。躍動し、他国に匹敵し、持続可能で、輸出指向の製造業セクターは「ビジョン2030」の実現に欠かせない。 

WRSが決勝進出チームに求めるのは、ロボットに産業機械組立の「ピック&プレース」を行わせることだ。これは「インダストリー4.0」の未来のために最も重要な課題の1つだ。AIが部品を見て掴み、モーターや工学装置を組み立てるという能力は、産業の自動化を可能にする最重要技術だ。 

WRS競技に参加することで、わがチームはロボット産業の幅広い技術を習得するだろうし、この経験はより頑強な「インダストリー4.0」テクノロジーの確立に貢献し、NEOMとサウジアラビアに同じ能力をもたらすだろう。

利益を受けるのは誰か? 

10万台のロボットを配備するNEOMのビジョンは最も野心的なテクノロジーの企ての一つであり、未来都市へのコミットメントを示すものだ。日本で開催されるWRSは国代表チームのスポンサーであるNEOMにとってサウジアラビアが国際競技会で技術課題の解決を競う能力を示すチャンスだ。

我々の目標はWRCプロジェクトの下で開発された我々の革新的システム・ソリューションと技法を商品に採用しNEOMの経済区画にひとつひとつ普及させることだ。 

  • ナヒド・シドキはRPDイノベーションの技術主任でWRSでサウジ代表チームを率いる。
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