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G20での有意義な役割

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13 Nov 2022 02:11:53 GMT9
13 Nov 2022 02:11:53 GMT9

国際的地位は国々にとってソフト・パワーの重要な源泉だ。立場が高ければ高いほど影響力を拡大し自国の利益を推し進める機会も増えてくる。来週G20の年次サミットがインドネシアで開かれるが、このような国際的な舞台は、国家が国際的地位を高める絶好の機会だ。

G20はまた、サウジアラビアとトルコの経済協力に向けた共通の土台を形成している。両国ともG20において共通の目的を持っているのだ。

ここ数ヶ月、トルコとサウジアラビアは互いに経済的結びつきを強化するための努力を邁進してきた。先週、サウジアラビア内閣はハーリド・アル・ファーレフ投資大臣にトルコへの直接的資本投下を促すよう指示した。マージド・アル・カサビー商業大臣によれば、サウジアラビアのトルコへの投資額は180億ドルに上る。

政策綱領からも、両国が国際問題において同様の立ち位置にいることが示されている。トルコがOPECプラスの産油量を減らそうとする決議を支持するのには、重要な理由が3つある。まずトルコは、アメリカに対してサウジアラビアと同じ意見を持っていること。2つ目にトルコもサウジアラビアも、ウクライナ戦争による不利益を同じように被っていること。3つ目にトルコはヨーロッパにおけるエネルギー・ハブになるため、サウジアラビアとの協力関係を深めようとしていることだ。

さまざまな分野での協力関係を強化することで、トルコとサウジアラビアは両国の関係改善をより持続可能な軌道に乗せ、G20での長期的目標を達成できるかもしれない。

シネム・センギス

なぜG20が両国の長期的目標を達成するための機会となるのであろうか。

2008年の危機以降、トルコの政治家はG20に注目するようになった。国際経済や国際情勢においてトルコの役割を促進するためだ。トルコはG20を国家間安全保障における課題への世界的規模での答えを生み出そうとする他の国際組織に代わるものだと捉えた。サウジアラビアの政治家には、G20はビジョン2030を達成するための一助になると思われた。経済的な理由からだけでなく外交的理由からも、G20に加盟していることはサウジアラビアにとって非常に重要な意味を持つ。G20の一員であることによって、サウジアラビアとトルコは国際経済が直面している課題を克服するための政策を作ることに最大限に取り組むことができている。

この点において、トルコとサウジアラビアは共通目標を三つ持っている。まずG20の国々との経済的協力関係を強化すること。2つ目に国際金融機関における参与と存在感を高めること。3つ目に開発、エネルギー、環境政治といった分野での協力だ。

議長国を務めることもある両国は、G20の政策における貢献と役割に関して他の国々からの期待を高めた。しかしながら、トルコにおける経済情勢の悪化は、できるはずの積極的経済貢献に悪影響を及してきた。この点で、近頃のトルコとサウジアラビアの経済協力は互いに利益をもたらしている。ビジョン2030を考慮し、サウジアラビアは社会経済的協力を欲しているが、トルコは重要な市場として台頭している。さまざまな分野での協力関係を強化することで、トルコとサウジアラビアは両国の関係改善をより持続可能な軌道に乗せ、G20での長期的目標を達成できるかもしれない。

  • シネム・センギス氏はトルコ人政治アナリストで、トルコと中東との関係を専門としている。Twitter: @SinemCngz
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