我々は小さな世界に住んでいる。世界のある場所で起こったことは、他の場所の人々に影響を与え、影響を及ぼす可能性がある。最近の世界的な出来事は、人類が相互に関わっていることと、国境が意味をなさないことを、さらに浮き彫りにしている。しかし、この相互のつながりは、私たちが結束して団結し、すべての人のために明るい未来を形作る素晴らしい機会を提供してくれるのだ。

地理的な障壁や文化的な偏見を打ち破ることは、ジェンダー平等の推進をはじめ、さまざまな分野で大きく前向きな変化をもたらす可能性がある。会話、議論、対話、審議がこの進展の中核をなす。そして我々は、今週ドバイで開催されている世界政府サミット2023の一部であるジェンダーバランス・フォーラムと女性政府フォーラムで、その実現を目指している。

この2つのフォーラムは、UAEジェンダーバランス評議会の議長でありドバイ女性財団の会長であるシェイカ・マナル・ビント・モハメド・ビン・ラシド・アル・マクトゥーム氏の後援のもとに開催されている。シェイカ・マナル氏は副首相兼大統領裁判所長官であるシェイク・マンスール・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン氏の妻でもあり、UAEと世界における女性の地位向上を強力に推進している。

シェイカ・マナル氏はUAEジェンダーバランス評議会の推進役として、女性の地位向上と職場におけるジェンダーの多様性を奨励する文化の確立に尽力してきた。

この2つのフォーラムでは、影響力のある国際的な著名人や思想家が集まり、持続可能な開発の追求におけるジェンダーバランスと女性の地位向上の重要性について、新たな議論を展開する。

世界政府サミット2023のグローバルプラットフォームは、経済成長の重要な要素であり、繁栄する持続可能な社会を実現する鍵である、ジェンダー平等という差し迫った世界的な関心に取り組むのに適している。女性が人口の半分を占める世界では、女性がその潜在能力を最大限に発揮し、社会の成長と発展に貢献する機会を平等に持つことが極めて重要である。

ジェンダーバランスを目指す上で、対話は変化の原動力である。すべてのジェンダーを平等に尊重する世界を作るために、関わり、耳を傾け、行動しようではないか。

モナ・アル・マリ氏

女性政府フォーラムは、世界の将来の開発計画を形成する上で女性が果たす極めて重要な役割に焦点を当てる。洞察に満ちた会話はまた、新しい女性リーダーの集団が、さまざまな分野で未来を形作るために積極的な役割を果たすことを後押しするだろう。

ジェンダーバランス・フォーラムでの議論は、革新的なアプローチ、システム、プログラムに関する貴重な洞察を提供する。世界中の女性は、不平等という同じ障壁と課題に直面している。このようなグローバルフォーラムは、これらの課題に対処してジェンダーバランスの進展を加速させる可能性がある。

この2つのフォーラムは、ジェンダーバランスの推進と、ジェンダー平等と女性および女児の地位向上に関する国連の持続可能な開発目標5の実現に向けた、生産的な意見交換を促進するために作られた。

これらのフォーラムでは、社会と経済の前向きな変革を推進する上で女性が果たす重要な役割に注目し、世界政府サミットの中心的な議題となる持続可能性などの、世界的問題に対する女性の影響について大きく取り上げる予定である。

地元の機関と地域機関と国際機関のパートナーシップは、世界的なジェンダーギャップを埋めるのに役立つ。UAEでは、国連開発計画、経済協力開発機構、世界銀行、世界経済フォーラムなどの国際機関から得た知見や提言を活用し、ジェンダー平等を推進するベンチマークや政策を設定してきた。UAEジェンダーバランス評議会とUAE全体での取り組みを通じて、地域の他の国々が適応できるような再現可能なジェンダーバランスのモデルを作りたいと考えている。

我々はUAEおよび地域全体において、社会のあらゆる側面にジェンダーバランスが浸透し、あらゆる分野や領域で真の変化がみられる文化的変化をもたらすことにコミットしている。ジェンダーバランスを目指す上で、対話は変化の原動力である。すべてのジェンダーを平等に尊重する世界を作るために、関わり、耳を傾け、行動しようではないか。

• モナ・アル・マリ氏はUAEジェンダーバランス評議会の議長である。