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人類の基盤と価値観の柱

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23 Feb 2023 12:02:12 GMT9

混乱と疑心暗鬼と狭い利害の対立を特徴とする時代において、確実性、価値観、不動性、集団のアイデンティティを見出すために。もっとも深く根付いている価値観でさえ政治的な収益化や動員の風にさらされている時代において、十分に確立されたビジョン、人類の善、地球全体の利益によって形作られている未来に目覚めるために。たゆまぬ建築、継続的な忠誠、そして今日我々が目にする完成された構造の構成要素を設定するために生涯を捧げた偉大なる幾人もの指導者、男女によって特徴づけられる3世紀にわたる歴史を、見つけるために。人間を作り上げ土地を発展させるアイデンティティがある。将来の世代の利益のために今日を犠牲にすることで未来がある。自分の私利私欲を抑えて崇高な目標を高める、忠誠心がある。そして、祖国がある。

我々は祖国に、利害の対立や新興勢力の傲慢さによる主導権争いに巻き込まれる余地を残さなかった

ナーイフ・ビン・マルズーク・アル・ファハーディ

特に、サウジアラビアの建国記念日を祝うことは、老若男女を問わず、この土地の市民、そしてこの時代の人々が特に必要としているものを祝うことであり、第一の柱を意識し、信仰のみに突き動かされてきた世代が3世紀にわたって耐えなければならなかったものを認識するということである。

祖国の国旗とヤシの木が植えられた土手にある義の概念は、政治的に正しいことに固執し、時勢の利害の変化に応じて概念や価値観を変えていくことを超えるものである。それは、一時的な機会によって変わることのない新たな信仰を持ち、それを真に信じた人々によって採用された、長年の本物の文化に由来するものである。それは我々がこの地球に一歩を踏み出す前から、我々の本質の一部となり我々の行動を導いてきた、神のメッセージに由来するものである。

だから我々は、実験や圧倒的な気まぐれに人間性を奪われることはなかった。同様に、我々は祖国に、利害の対立や新興勢力の傲慢さによる主導権争いに巻き込まれる余地を、残さなかったのだ。

私は、この祖国とその長く豊かな人々の系譜に似た歴史を読んだことがない。あたかも、最初の人たちが、導師も王も同様に、一つの決定された存在として働いていたかのようである。あたかも、アラブとイスラムの真の価値観に従うことに全面的に同意したかのようである。彼らは寛大さと気高さの価値観から逸脱することがなかった。彼らは侵略者に対しては断固たる態度を取り、兄弟や友人には優しく接した。彼らは無知と混沌に直面したときは確固としており、合意と発展に対しては柔和であった。あたかも、人類の善良さ、価値観の正しさ、目的地の確かさを記した本の1ページに、3世紀が書き込まれたかのようである。

建国記念日の祖国ほど輝かしいプレゼントを見つけることは滅多にない。私はそれを、その土地とそこに住む人々が持つ新たな意味とアイデンティティーの誇りの中に見出す。その指導者であるサルマン国王の言葉の中に見出す。サウジアラビアのアイデンティティ、歴史、価値観に対する誇りを体現しているムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下が表現する希望の中に見出す。我々はこの永遠の日に共に立っているのだ。

  • ナーイフ・ビン・マルズーク・アル・ファハーディ氏は駐日サウジアラビア大使である。
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