サウジアラビア法務省は婚姻契約（Maa’zoun）の仲介人に対し、王国の児童保護法順守を徹底すると注意を呼びかけ、児童婚との戦いで重要な一歩を踏み出した。

早期結婚は、貧困、文化的伝統、そして社会的圧力や教育レベルなどが原因だとされている。

法務省はまた、18歳未満の者による婚姻届けを管轄裁判所に照会しなかった場合には処罰の対象となるとも警告。

サウジの諮問評議会は、15歳未満の婚姻を禁じる規制の策定を進めてきているが、裁判所では18歳未満の婚姻は承認が必要だ。

王国では「児童の権利に関する条約」に従い、児童婚を廃止して、そのような習慣から未成年の女子を守るための制度を段階的に整えてきた。

18歳未満の婚姻届けは管轄裁判所に照会され、裁判所はすべての関係者がいかなる危害の対象にもなっていないことを確認するため、各事例を審査する。

サウジの法務省、保健省、そして労働・社会開発省が、児童婚撲滅に向けた取り組みを連携して進めている。

児童婚は中東やアフリカで広く行われており、国によって法律は異なり、啓蒙活動に対する反応もさまざまだ。

しかしながら、より明確な法律の必要性は依然急を要しており、また、自身の権利を行使して個人の生活を守れるよう、若い年齢から少女らのエンパワーメントを行うことも啓蒙活動の一環として行うべきである。

このセンシティブな話題には宗教的論争も含まれており、サウジアラビアの法律は、婚姻契約関係者の利害、そして彼らへの選択や権利の付与を最大の条件とするイスラム法の施行者であり支持者であることは、ここで明記しておきたい。

最後に、この現象が古代から根付いたものであるという事実から、特にそれが最も広く行われていた時代に生きていた人々の年齢や、今とは異なる状況を考慮すると、その統制メカニズムは長期的、段階的かつ広範囲に及ぶ結果を求めるものとなる。

• ディマー・タラール・アルシャリフはサウジアラビアの法律コンサルタントであり、Majed Garoub法律事務所の保健法部門長を務める。また国際弁護士協会のメンバーでもある。ツイッターアカウント： @dimah_alsharif