
リヤド:サウジアラビアの外相であるファイサル・ビン・ファルハーン王子は、ガザ地区の紛争に関わる全当事者が、同地区に対する包囲の解除や、食料などの緊急援助物資が住民に届くようにすることを含め、国際人道法の原則を遵守する必要性を強調した。
ファイサル王子の発言は、フランスのカトリーヌ・コロンナ外相と電話会談した際になされたものだ。サウジ外務省の12日の発表によると、両者はガザ地区とその周辺地域で続く軍事的エスカレーションについて話し合った。
また、紛争の結果として非武装の民間人に及んでいる脅威や、戦闘の終結と民間人の保護に貢献するための国際社会による取り組みの重要性についても協議した。
ファイサル王子は、パレスチナ問題の公正かつ包括的な解決は安全と安定を保証するための唯一の方法だと述べた。
イスラエル軍は12日、ハマスがイスラエルに対し7日に開始した前例のない攻撃への報復としてガザ地区に対する空爆を6日連続で続ける中、同地区に対する地上侵攻の可能性に向けて準備を進めていた。
ファイサル王子は、イタリアのアントニオ・タイヤーニ外務・国際協力相とも別に電話会談を行った。外務省によると同王子は、いかなる形でも民間人を標的にしないというサウジアラビアの誓約を改めて表明した。また、ガザ地区における人道法のルールの尊重が重要であることや、同地区の包囲の解除が緊急に必要であることをここでも強調した。
さらに、「事態の沈静化に向けた共同の国際的取り組み」と、「軍事作戦を停止させ、パレスチナの人々にとって正義となる公正かつ包括的な解決を見出す」ための措置を求めるとともに、「さらなるエスカレーションと暴力を回避することの重要性」を強調した。