
ロンドン:サウジアラビアは、イスラエル軍がガザ地区のジャバリア難民キャンプを空爆し、少なくとも50人が死亡、100人以上の民間人が負傷した件について強烈に非難した。
国営サウジ通信の報道によると、サウジアラビア外務省は声明を発表し、イスラエル軍が人口の密集した民間区域を無慈悲かつ非人道的に標的にしていることに対し、断固たる拒絶を表明した。
声明ではさらに、イスラエルが国際人道法を一貫して違反していることも糾弾。
サウジアラビアは、27日の国連総会で圧倒的多数により採択された決議に基づき、停戦に合意するようイスラエルに圧力をかけることができなかったとして、国際社会の失敗も強調した。
また、ガザ地区での暴力行為がエスカレートし、悲惨な人道的状況が生まれていることは許しがたいとも付け加えた。
他にも、流血を食い止め、民間人の安全を確保し、これ以上の遅延や妨害なしに軍事作戦を中止することが急務であると強く主張。
これらの措置を速やかに講じなければ人道的災害の発生は不可避であり、イスラエル政府と国際社会の双方が責任を問われることになるだろうと警告した。
メッカに拠点を置くムスリム世界連盟も、キャンプを標的とした今回の件を批判した。
シェイク・ムハンマド・アル・イッサ事務総長は声明の中で、この「深刻な暴力行為の激化」を非難し、民間人保護の責任を果たすよう国際社会に呼び掛けた。