
パリ:28日夜、サウジアラビアが2030年の万博開催地に決定したことを受け、各地が祝福ムードに包まれた。
パリで行われた博覧会国際事務局(BIE)の加盟国による投票で、リヤドが165票中119票を獲得し、大差で万博開催地に決定した。
開催地決定に必要な得票率は3分の2以上だったため、投票の第2ラウンドは行われなかった。
アーデル・アル・ジュベイル外交担当国務大臣兼気候特命使節はアラブニュースに対し、開催地決定という結果について、「有頂天で、満足で、幸福で、嬉しい」と語った。
「リヤドを世界に知ってもらう、リヤドを世界に見てもらうチャンスを掴むことができました」とジュベイル氏は述べ、万博は「今まで世界が見たことのないものになるだろう」と続けた。
「リヤドの万博が変革をもたらし、今後の博覧会のお手本となるでしょう」
投票の結果を受け、BIEのディミトリ・ケルケンツェス事務局長は、次のように述べた。「投票数の3分の2以上をサウジアラビアが獲得しました。これはリヤドだけでなく、世界に向けて力を合わせて革新的な何かを届けたいという国際コミュニティによる非常に力強いコミットメントを示す結果だと思います。」
リヤド地域の市長を務めるファイサル・ビン・アブドルアジーズ・ビン・アイエフ王子は次のように述べた。「私たちは非常に誇らしい気持ちです。私たち全員にとって歴史的な1日になりました。今日達成できたことを私たちはとても嬉しく思っていますが、やるべきことはまだ始まったばかりだと思っています。世界をリヤドに迎え入れる準備はできています」
リヤド2030誘致提案書ディレクターのガディル・アル・ハッサン氏はアラブニュースに対し、投資ラボや調達ハブをはじめ、複数のイニシアチブの取り組みが既に始まっていると述べた。また、登録プロセスの迅速化も計画されている。
2030年万博へのサウジアラビアの立候補は、昨年国家としての支持を表明したフランスのエマニュエル・マクロン大統領という有力な公人からの支持を受けた。
28日の投票時に上映された動画では、アル・ナスルへの移籍で家族と共にリヤドに移住したサッカーの世界的なスター選手、クリスティアーノ・ロナウド氏も支持を表明した。
サウジアラビアの代表団らも、今回の開催決定に祝福の声を上げた。
BIEおよびユネスコ使節のハイファ・アル・モグリン王女はアラブニュースに対し、「サウジアラビア、同地域、世界の皆さん、おめでとうございます」と述べた。
「世界がリヤドを選びました。なぜリヤドなのか。リヤドは持続可能なパートナーシップを提供します。これはビジネスフェアではありません。ショーではありません。持続可能な何かを得られるものになるでしょう。それがリヤドの目標です」ハイファ王女はそう述べた。
さらにハイファ王女は同国の勤労意欲や献身についても触れ、2030年万博に向けた次の準備段階は、投票日、28日夜から始まると述べた。
リヤドの2030年万博担当チームは、史上最もアクセスしやすく、初めて環境にポジティブな影響を与える万博になると公約している。
同万博は、2030年10月から2031年3月にかけて開催予定となっている。