• 報告書によると、支援の大部分はイエメン（43億ドル）、シリア（3億9100万ドル）、パレスチナ（3億7000万ドル）、ソマリア（2億2700万ドル）に向けられている

アラブニュース

リヤド：サウジアラビアの支援団体であるサルマン国王人道援助救援センター（KSrelief）は、イエメン、レバノン、トルコ、ソマリア、パキスタンでの救援活動を拡大している。

イエメンにあるKSreliefの義肢センターでは、理学療法などのサービスを提供しており、戦争で荒れ果てた同国の何百人もの人々を支援してきた。

マアリブ県にあるリハビリテーションセンターでは、患者82人の義肢の製作・装着・配達・調整など、1か月で375人に2,121件のサービスを提供した。

また、理学療法による治療や診察などを293人の患者に行った。

レバノンでは、KSreliefは「カナフ2023」プロジェクトの一環として、シリア人とパレスチナ人の難民1,506人に冬服の引換券を配布した。

トルコでは、同国とシリアで発生した地震の被災者を支援するため、サウジアラビア・ボランティア・ライフ・プログラムを実施し、同センターのボランティアの医療チームが319件の症例を診断し、17件の泌尿器手術を行った。

ソマリアでは、モガディシュのバナディール病院内にあるKSreliefの腎臓透析センターが、1か月で81人の患者に医療サービスを提供した。また、KSreliefは失明や視力障害疾患と闘うために立ち上げたヌール・サウジアラビア・ボランティアプロジェクトをプントランドで完了した。

アル・バサール国際財団とのパートナーシップでは、医療チームが3,645人の患者を診察し、397件の手術を行い、医療用眼鏡を配布した。

パキスタンでは、KSreliefはバロチスタン州シビの洪水被災地で200個の食料かごを配布し、1,400人が恩恵を受けた。この取り組みは、2023～24年の食糧確保支援プロジェクトの一環である。

2015年の開始以来、KSreliefは175の地元・地域・各国のパートナーと協力し、95カ国で65億ドル以上に相当する2,670件のプロジェクトを実施してきた。

同団体の報告書によると、支援の大部分はイエメン（43億ドル）、シリア（3億9100万ドル）、パレスチナ（3億7000万ドル）、ソマリア（2億2700万ドル）に向けられている。

KSreliefのプログラムには、食糧確保、保健、衛生、住居、栄養、教育、通信、物流が含まれる。