
リヤド:サウジアラビアは、パレスチナ人のガザからの移住を求めるイスラエル閣僚2人の発言について非難を表明すると、同国外務省が4日に発表した。
国営サウジ通信は、サウジアラビア外務省が発表した声明の英訳を掲載し、「ガザ住民の移住を求めた、イスラエル占領政府の閣僚2人による過激な発言を断固として拒絶する」という、サウジアラビアの立場を伝えた。
今週、イスラエルのベツァレル・スモトリッチ財務相とイタマル・ベングビール国家治安相は、パレスチナ人がガザから移住することを求めると発言。スモトリッチ財務相は、イスラエルがガザ地区を「長期間」管理するならば、入植者らをガザに復帰させる必要があると語った。
この声明は、イスラエルと強固な同盟を結ぶ米国も含め、世界各国から批判を浴びている。
10月にハマスの戦闘員がガザに隣接する入植地を襲撃し、1,200人のイスラエル人を殺害したことをきっかけに戦闘が勃発。それ以降、ガザ地区では主にイスラエルの爆撃が原因で22,000人以上が死亡している。