
リヤド:サウジアラビアはユネスコに対し、ガザの人道的危機を緩和するよう要請した。
この呼びかけは、駐フランスとモナコ公国のファハド・ビン・マユーフ・アル・ルワイリ・サウジアラビア大使兼、ユネスコサウジアラビア王国常任代表が行った。
サウジアラビアの報道機関が伝えたところによると、アル・ルワイリ大使は、27日にパリで閉幕する第219回ユネスコ理事会で王国の代表団を率いて参加した。
王国の代表団は開会セッションに参加し、サウジアラビアの教育・文化・科学委員会やその他の国家機関が参加した。
アル・ルワイリ氏は演説の中で、ガザ地区の悪化する人道的状況と市民の苦しみに対する解決策を見出すため、サウジアラビアが地域や世界のパートナーとの協力のもと、現在も努力を続けていることを強調した。
また、イスラエルは国際法に違反するガザでの軍事行動を阻止すべきだと述べた。
一方、アル・ルワイリ氏は、サウジアラビアとユネスコが現在も協力していることを称賛した。
また、サウジアラビアの第1次サウード王国建国記念日にユネスコ本部で開催された「土の遺言」と題された展覧会について言及した。この展覧会では、2010年にユネスコの世界遺産に登録されたアル・トライフ地区を含むディルイーヤの遺産が紹介された。
また、アル・ルワイリ氏は、サウジアラビアとユネスコがFund-in-Trust Agreementを通じて行っている1000万ドル規模の文化遺産保護プロジェクトを紹介した。このプロジェクトは、ユネスコの6つの文化条約の相乗効果を達成することを目的としている。
同大使は、王国は2020年のG20議長国時代に文化をアジェンダに位置づけるイニシアチブを取ったと述べ、このアプローチを支持し続ける国々に感謝した。
また、サウジアラビアの3都市がユネスコの世界学習都市に関するネットワークに加盟し、合計5都市となったと述べた。
さらに王国は、ユネスコ持続可能な開発目標4ハイレベル運営委員会、およびデータとモニタリングに関する小委員会に参加した。
アル・ルワイリ氏は、リヤドで開催される2030年万博への王国の招致を支援した国々に感謝し、サウジアラビアはあらゆる面で国際協力を強化するイベントを目指していると述べた。