
アイシャ・ファリード
ジェッダ: 紅海沿岸の港町、ジェッダにサウジアラビア初となるオペラハウスが開館予定であると総合娯楽局 (GEA) のアフマッド・アル・ハティーブ局長が木曜日に発表した。
今回の発表は、リヤドのフォーシーズンズホテルでの2018年エンターテインメントカレンダー立ち上げに際して行われたもので、アル・ハティーブ氏はこの場で、今後10年間に娯楽セクターに対して640億ドルの予算を投じることを明らかにした。2018年には、同国内の56都市で5,000件を超えるイベントが予定されている。
アル・ハティーブ氏はこの4月に、サウジアラビアが国内における娯楽改革の一環として「世界級のオペラハウス」の開館を予定しているとロイターに語った。
アラブニュースによれば、アル・ハティーブ氏は、新オペラハウスの建設はサウジアラビア総合文化庁の監督下で行われるとし、それ以上の詳細を語らなかった。
総合文化庁に確認したところ、現時点でコメントは得られなかった。
ロイターによれば、オペラハウスの完成は2022年頃となる見込みだ。
サウジアラビア文化芸術協会の元会長であるサルタン・アルバジェ氏は、今回の発表を同国の文化振興への大きな一歩であり、「暖かく歓迎されるべき」ものとして捉えているとアラブニュースに対して述べた。
しかし、アルバジェ氏は、ロイヤル・アート・コンプレックスの行く末、さらにオペラハウスがこれに代わる存在となるか否かについて疑念を呈している。
1869年、アフリカ・中東初のオペラハウスとして、エジプト総督オペラハウスがカイロに開設された。建築家であるピエトロ・アヴォスカーニ (リヴォルノ出身) とロッシが設計した同オペラハウスは、スエズ運河の開通を祝してイスマーイール総督の命により建設されたものであった。
2011年になり、オマーンのマスカットに開設された王立オペラハウスはアラブ諸国第二の、そして湾岸諸国初のオペラハウスとなった。その後、ドバイやクウェートなどの他の湾岸諸国もオペラハウスを開設している。