• ムフタール・ババエフ氏は、バクーでの会談後、「まだ不足するリスクがある」と警告した。

ハイファ・アルシャマリ

ムフタール・ババエフCOP29議長は、世界が気候変動交渉における重要な転換点に差し掛かっているとして、世界的な団結を呼びかけた。

アゼルバイジャンの首都バクーでの議論の場で発言したババエフ氏は、気候変動に関する資金調達について、話し合いは「より焦点を絞った対話」に近づいていると述べた。

ババエフ氏は、「特別作業計画の最終会合の結論は、終わりのはじまりを意味する」と述べ、COP29までの議論を導く枠組みへの移行を示唆した。

さらに、議長は、COP29議長職の最終段階の基礎として、包括的な交渉文書草案が作成できるだろうとの見解を示した。

各国が環境危機の差し迫った要求に沿った気候資金に関する新たな目標を達成しようと努力している中、この準備は極めて重要であると、同議長は述べた。

「私たちは、交渉文書草案の具体的な枠組みを現在策定している特別作業計画の共同議長に全幅の信頼を置いている。この具体的な枠組みは、COP29で新たな気候資金目標に関する合意をまとめるための準備として、COP29議長国の最終段階における集中的な政治的・技術的関与の基礎となるだろう」とババエフ氏は述べた。

しかし、議長は、前途には関係各国の粘り強さと協力が必要な課題が山積していると警告した。

「我々は正しい道筋にあり、長い道のりを歩んできたが、まだ目標に届かないリスクがある。この重要な最終局面で我々を隔てるギャップを埋めるには、すべての当事者の決意とリーダーシップが必要だ。今こそ、誰もが合意を見出すために責任を担う必要がある」

「それぞれの立場に固執し、歩み寄りを怠れば、COP29で解決すべき問題が山積みになるだろう」と彼は述べ、「その懸念はかつてないほど高まっている」と付け加えた。

ババエフ氏は、世界中の何十億もの人々が、気候変動危機の緊急性に見合った規模の気候変動資金を供給することを各国の指導者に期待していると述べた。

「私たちは、バクーでのCOP29で公平かつ野心的な新たな目標を達成するために全力を尽くす」と彼は述べた。

COP29議長国が11月の最終交渉の準備を進める中、世界の注目が集まる中、各国のリーダーたちが気候変動対策のための義務的資金や、気候変動の影響を受けやすい国々への影響の軽減について議論する。