Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter

サウジ保健大臣、コロナウイルス対策世界特別委員会を要求

日曜、世界経済上位20か国(G20)の保健大臣によるバーチャル会合の議長を務めるサウジ保健大臣タウフィク・アル・ラビア博士。(SPA)
日曜、世界経済上位20か国(G20)の保健大臣によるバーチャル会合の議長を務めるサウジ保健大臣タウフィク・アル・ラビア博士。(SPA)
日曜、世界経済上位20か国(G20)の保健大臣によるバーチャル会合の議長を務めるサウジ保健大臣タウフィク・アル・ラビア博士(中央)。(SPA)
日曜、世界経済上位20か国(G20)の保健大臣によるバーチャル会合の議長を務めるサウジ保健大臣タウフィク・アル・ラビア博士(中央)。(SPA)
Short Url:
20 Apr 2020 08:04:05 GMT9
20 Apr 2020 08:04:05 GMT9

アラブニュース

ジェッダ:支援を必要とする国に重点を置きながら、世界中の組織がコロナウイルスのパンデミックに一丸となって対応しなければならないと、サウジ保健大臣が日曜に述べた。

サウジアラビアが議長国を務めたアウトブレイクへの新たな対策について話し合うG20保健大臣「バーチャル」会合にて発言したのはタウフィック・アル・ラビア博士だ。

博士は、パンデミックに対応する世界特別対策委員会、健康の価値を高めるための知識共有のイノベーションハブ、また患者の安全上の危険を低減することを目的にした共有プラットフォームを提供する患者の安全リーダーグループの設立を求めた。

日曜のサウジアラビアの発表によると、COVID-19の新たな感染症例が1,088件確認され、症例は合計で9,362件に増加し、死者数は5件から97件に上った。保健省報道官のムハンマド・アルアド・アルアリ博士は現在18万人以上がウイルス検査を受けていると話した。

世界では約240万人が感染しており、死者数は16万5千人に及ぼうとしている。

欧州疾病予防管理センターによると、現在欧州では100万人以上の感染が確認されており、死者は約10万人。

欧州でもっとも感染者数が多いのは19万1726人のスペインで、イタリア、ドイツ、イギリス、フランスがそれに続く。

欧州でもっとも死者数が多いのは2万3660人のイタリアで、スペイン、フランス、イギリス、ベルギーがそれに続く。世界の症例のほぼ半数を欧州が占め、欧州の死者数は世界全体の半数を超えている。

日曜のイタリアの死者数はこの1ヶ月でもっとも少なく、この24時間で増加した死者数は433人。これによりイタリア国内の死者数は合計2万3660人となり、米国に次いで世界で2番目に多い。

パリでは道路清掃や公共庭園への散水に使われる水にウイルスの痕跡が発見され、水道システムの一部が封鎖された。

パリ市営水管理研究所によると、市内の非飲用水ネットワークの27箇所のサンプリング地点のうち4箇所でウイルスの「わずかな痕跡」が発見されている。

[caption id="attachment_13330" align="alignnone" width="636"] 日曜、コロナウイルス感染疑いの患者を救急車に乗せる緊急救命士、コロナウイルスのアウトブレイクが発生中のスペイン、アバディーノにて。(ロイター)[/caption]

非飲用水はセーヌ川と隣接する運河から汲み上げられ、道路の清掃、公園への散水、また一部の市の噴水に使用されている。パリではすべての公園、庭園、噴水が国のコロナウイルス対策ロックダウンの一環として閉鎖されている。

国民健康報告のジョンソンホプキンソン大学によると米国の死者数は4万1000人を超えた。また74万6000人を超える感染者が報告されている。

アンドリュー・クオモ州知事によると、ニューヨーク州は「高原の向こう側」にあり、ウイルスの拡散を食い止めるためのソーシャル・ディスタンシングの試みが機能していたため、ニューヨークでの死者数は再び減少したとのことだ。

しかしクオモ州知事とビル・デブラシオ市長は、ニューヨーク市および州内のその他の地域の人々に油断は禁物だとの警告を続けた。

デブラシオ市長は、コロナウイルスによる経済危機から市を救うために必要な数十億ドルの追加の連邦援助の要求に失敗し、仲間のニューヨーク市民を裏切ったとしてドナルド・トランプ大統領を非難した。

[caption id="attachment_13329" align="alignnone" width="542"] ワシントンDC、ホワイトハウスでのコロナウイルス対策特別委員会の記者会見にて、アンドリュー・クオモニューヨーク州知事による先の記者会見の映像を見るドナルド・トランプ米大統領とマイク・ペンス副大統領、2020年4月19日。(AFP/ジム・ワトソン)[/caption]

ロックダウンの緩和には時期尚早:WHO

世界保健機関の責任者は、パンデミックによるロックダウンの緩和に向けて動く国に、パンデミックの再燃に対する迅速な対応の準備をするよう警告した。

テドロス・アダノム・ゲブレイェソスは主要な先進国と新興経済国からなるG20グループの保健大臣による日曜のバーチャル会合にて、いくつかの国が「社会的制限を緩和する方法を計画し始めている」という事実に「励まされた」と語った。

しかし彼は、「段階的なプロセスを踏んでそうした措置をとることが非常に重要です」と述べている。

テドロスは大臣たちに次のように述べた。「いわゆるロックダウンの解除は、いかなる国においてもコロナウイルスの終焉ではありません。それはたんに次なる段階の始まりにすぎないのです」

彼は次のように述べる。「次の段階では、国が人々を教育し、関与させ、人々がパンデミックの再燃を防ぐとともに迅速に対応できるようにすることが大事です。そして、すべての感染者の検出と検査、隔離とケア、そしてすべての接触先の追跡をする能力の有無を確認します。さらに、保健システムに感染者の増加を受け入れる余地があるかどうかも確認しなければいけません」

テドロスはまた、大きなアウトブレイクに対処するリソースに欠けている貧困国でのパンデミックのスピードが加速していることについて懸念を表した。

WHOのパンデミックへの対応を非難したドナルド・トランプ米大統領などの指導者への明白な反論の中で、テドロスは「当初からWHOははっきりと警鐘を鳴らしていた」と主張した。

彼はまた、「科学と証拠に導かれ、決意を持ってパンデミックと戦い続けること」を大臣たちに求めた。

特に人気
オススメ

return to top

<