
アシール・バシュラヒール
ジッダ: 様々な検査技術が導入されたことで、サウジ保健省による新型コロナウイルス(COVID-19)の追跡・治療技術が向上し、サウジアラビア政府はラマダン期間中に特定の制限を緩和することができた。
「感染が広範囲に及んでいる可能性が高い地域や人口密集地を指定します。これらの場所には予防策が講じられ、感染集中地域として扱われます。そして今度は、その周辺地域を保護するのです」と、同省の広報担当、ムハンマド・アルアブド・アルアリ博士は述べた。
地域の評価やウイルス発生状況の評価は継続的に行われていると同博士は付け加えた。「特定の地域で予防策を強化する、もしくは減らす必要があると思われるときは常に、これらの評価を基に判断されるのです」
サウジアラビアでは1,344件の新型コロナウイルスの新規感染例が金曜に報告された。17%はサウジアラビア人、83%は外国人で、サウジアラビアにおける感染者の総数は24,097人となった。このうち20,373人が現在感染しており、117人が予断を許さない状態にあるという。
アルアリ博士が392件の新たな回復例を発表したことで、回復者の合計数は3,555人となった。また7人が死亡し、死者数の合計は169人に増えた。直近の死亡者は、サウジアラビア人男性1人と、マッカとジェッダの外国人6人で、年齢は46~75歳の間だったという。全員が慢性疾患があった。
「65歳以上の高齢者や慢性疾患のある人、免疫力が低下している人といったウイルス感染リスクの高い人たちは注意が必要で、買い物に行かないようにしなければいけません。家にいて、誰かに買い物をしてもらうのが一番好ましいでしょう」と話した。
買い物をしなければならない人たちには、混雑した場所には近づかず、人の多い店には入らないようにと警告した。
また、それぞれが人と少なくとも1.5メートルの距離を保つこと、マスクを着用すること、手を洗うこと、外出時には必ず消毒すること、現金ではなく電子技術を使った方法で代金を支払うこと、顔に触れないようにすることなどについても注意が喚起された。