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サウジ住民、「フェイクニュース」を広めると5年の懲役刑

サウジ検察庁はうわさや偽情報を拡散しないよう警戒している。(AP)
サウジ検察庁はうわさや偽情報を拡散しないよう警戒している。(AP)
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03 May 2020 04:05:13 GMT9
03 May 2020 04:05:13 GMT9

Deema Al-Khudair

ジッダ:SNSでうわさを広めたサウジアラビア人や外国人居住者は、新型コロナウイルスの世界的流行に関する偽情報対策の下、5年以下の懲役と300万サウジアラビア・リヤル(80万ドル)の罰金を科せられる可能性がある。

今回の措置は、サウジアラビア保健省、内務省、二つの神聖なモスクの統括責任者、その他の政府機関による警告を受けたもので、サウジアラビアの新型コロナウイルスへの対応に関する情報は第三者の情報源ではなく、信用できる情報源を信頼すべきであるというものである。

サウジ検察庁は、偽情報やうわさを広めた個人に対しては法的措置を取ると警告した。

2日、リヤド地域警察の対メディア・スポークスマン、Shakir Al-Tuwaijri大佐は、SNS上で広まっている、ある人物が、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するために取られた措置についてのうわさを広める動画を強調した。

その他の虚偽の主張には、外出禁止時間の変更予定、食糧不足の警告、保健当局が意図的に国内の感染者数を隠蔽しているという示唆などが含まれる。

最近では、リヤドの住民が、礼拝者がいつ聖モスクに戻ることを許されるかを知っていると主張するという事例があった。

全容疑者が逮捕されており、法的措置に直面すると警察は述べた。

サウジの弁護士で国際弁護士連盟の一員であるDimah Al-Sharif氏は、SNS上でアクセスするコンテンツに関して責任を持つよう人々に呼び掛けた。

「受信者はそのようなコンテンツを保存したり、他の人と共有したりすべきではなく、可能であれば削除すべきです。受信者も法的責任を負うことになるからです」と同氏は述べた。

「サイバー犯罪に対処するサウジの法律の下で、私たちは許可を得ていないコンテンツやうわさを作成、準備、送信、保存することは許されていません」。

規則に違反した個人は5年以下の懲役と300万サウジアラビア・リヤルの罰金を科せられるほか、犯罪に使用した機器を没収される可能性があると同氏は述べた。

加えて、判決が違反者の費用負担で新聞に掲載される。

同国の検察庁はSNSを使い、うわさや偽情報を広めるとどうなるかユーザーに警告した。

@bip_ksaは次のようにツイートした:「公的情報源から情報を得ることは、道徳的義務と責任であり、法的責任です。この点に関して厳格な刑事責任を回避するために、手続きや努力を踏みにじり、新型コロナウイルスに関する恐怖を引き起こす悪意のあるうわさや匿名の情報源からのニュースの犠牲にならないでください」。

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