
リヤド:サウジ国営通信によると、サウジアラビアは金曜日、ダマスカスの大統領官邸付近を標的としたイスラエルによる空爆を、シリア・アラブ共和国の主権に対する露骨な侵害であり、地域の安定に対する深刻な脅威であるとして強く非難した。
外務省は声明で、王国がこの攻撃を「最も強い言葉で」非難することを表明し、シリアの主権、安全、安定を損なうイスラエルの行動を断固として拒否することを繰り返した。
金曜日未明に発生した空爆は、イスラエル当局がシリア政府に対し、シリア南部の少数民族ドゥルーズ派が住む村への進攻を警告したと報じられた後に行われた。
この警告は、首都近郊で政府軍とドゥルーズ派戦闘員との激しい衝突が数日続き、数十人が死傷したことを受けたものだった。
シリアの大統領府は、イスラエルの攻撃は「国家機関と国家の主権に対する危険なエスカレーション」であるとし、国際社会に対し、このような侵害に反対する立場をとるよう求めた。また、この攻撃はシリアの国家安全保障だけでなく、国民の団結をも脅かすものだと警告した。
サウジアラビア外務省もこうした懸念に同調し、国際社会に対し、イスラエルによる 「シリアと地域における露骨な国際法違反 」に介入し、阻止するよう求めた。
王国はさらに、このような政策や「過激主義的なイスラエルのやり方」を続けることは、地域全体の暴力、過激主義、不安定性を悪化させる可能性があると警告した。