
ラワン・ラドワン
ジッダ:サウジアラビアは8日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新規感染者3369人を記録した。3月上旬の急拡大以来、1日の感染者数としては最多。
19人の礼拝者とモスクの従業員のコロナウイルス感染が判明したのを受け、当局が、全国の都市にある71のモスクを閉鎖する措置を講じたのと同時に、この衝撃的な数字が出た。
保健当局は、新たに34人がCOVID-19で死亡し、同国の死亡者数が746人になったことも発表した。
保健省の資料によると、同国でCOVID-19の確定された症例数が3000を超えるのは3日連続で、1日当たりの数が約半分だった1カ月前に比べると、大幅な増加だ。
モスクに関連する症例が最近確認されたことで、イスラム問題・布教・指導省は、消毒と滅菌を行うため、礼拝所71カ所の閉鎖を決めた。
5月31日、サウジアラビアは、2カ月間閉鎖されていた、同国の9万のモスクに再開を許可した。礼拝者には、列の間に2メートルの距離を保ち、マスクを着用し、礼拝用敷物を持参するという条件が課された。
ウイルスのまん延を抑える闘いが続く中、サウジアラビアは8日、中国の広州からジッダのキング・アブドゥルアジーズ国際空港に空輸された1400万枚のマスクを受け取った。
サウジ食品医薬品局は、マスクを全国の保健当局に配布する前に、品質・安全仕様に適合していることを確認するために検査をする予定だ。
同国におけるCOVID‐19の合計感染者数は現在10万5283人。3万13人が活動性で、 そのうち1632人の患者が集中治療室で治療を受けていた。
保健省職員は8日、新たに1707人が回復し、合計7万4524人に達したことを報告した。現在の回復率は70%で安定している。
8日に記録された感染者の11%を子供が占め、5%が65歳以上の人々だった。保健省は、感染が疑われる1万8578人を24時間検査し、これまでに行われた検査は合計97万6815回に増加した。