• 州政府の検査チームは、すでに公衆衛生の違反に対し罰金や罰則を科している

ロジエン・ベン・ガセム＆エブシ・アルシャマリ

リヤド：ビジネスリーダーや市民は、そうした行為が致命的なコロナウイルス感染症（COVID-19）の蔓延を助長する可能性があると気づかずに、使用済みの個人用保護具（PPE）を無責任に捨てる人々に対して高額の罰金を科すことを求めている。

お店やその他の指定された建物でマスクを着用しなかった場合には罰則が科されるが、現在、路上や公共の場所でのPPEの投棄に関連した罰則はなく、そうした行為はCOVID-19の感染につながる可能性がある。

保健省のスポークスマンであるモハメッド・アルアブド・アルアリー博士は、マスクと手袋の安全な廃棄を確保するよう人々に呼びかけた。

「これらのものはゴミ箱に捨てる必要があります…そうすることにより、病気や感染症の伝染を避けることができます」と彼は語った。

リヤドでアバヤ店を営むファッションデザイナーのマナル・アキールさんは、いつも店の出入り口の周りに手袋やマスクが散らかっているのを見かけると語った。

「この問題はパンデミックが始まって以来私を悩ませてきましたが、公共の場所でマスクを着用しない違反者に対する罰金が発表されて以降、さらに悪くなりました。」

「私はこうした様子を主に駐車場やスーパー、問屋、雑貨店などお客さんで賑わうお店の前で見かけます。毎日非常にたくさんのお客さんが来るので、彼ら（店のオーナー）は、お客さんがショッピングカートを持って店を出て、そしてマスクや手袋を自分の車の近くやショッピングカートの中に投げ捨てるという状況を制御できないのでしょう」と彼女は言う。

「この問題の解決には、それぞれのお店が外の状況を監視する人を置いて、手袋やマスクが適切な場所に廃棄されていることを確認する必要があります。」

「店のオーナーは、お客さんが入り口でマスクを着用していることを確認しています。そうしないと、都市村落省から罰金を科されるからです。でも、お客さんが店を出てしまえば外での行動には責任はありません。」

アキールさんは、無責任にPPEを捨てた人には重い罰金を科すべきだと示唆する。「店のオーナーは駐車場の近くにもっとたくさんのゴミ箱を置くべきです。そして人々はこうした状況やそれが環境にとってどれほど危険であるかについてもっと自覚すべきです」と彼女は言う。

政府機関の品質管理スペシャリストであるサラ・シュカイア氏は、こうしたアイテムの安全な廃棄の責任は、お店のオーナーではなく、個人に負わせるべきだと語った。

「いくつかの店では、いたるところにゴミ箱があり、特にお店の前にゴミ箱を置いています。それにもかかわらず、人々はまだゴミ箱の外に手袋やマスクを捨てています。残念ながら、人々はこの問題の深刻さやその結果を認識していないのです。こうした状況は国立公園でも見られ、人々は後片付けをせずにゴミを置いていきます。」

「路上にゴミを捨てる人に対して厳しい罰則や罰金があれば、人々はより注意するようになるでしょう。違反する人たちは、罰金が科されない限り必ずしも教訓を学ぶとは限らないのです」と彼女は付け加えた。

ヤンブー王立委員会の近くに住む主婦のマラク・アル・ハルビさんは、サウジアラビアのすべての都市を清潔に保ち、美化する必要があると言う。「私は今でもこのパンデミックの間は、家にいるようにしています。私が行く唯一の場所はビーチですが、ここの海辺ではゴミを見ることは決してありません」と彼女は言う。

東部州政府のスポークスマンであるモハメッド・アル・スフィアン氏は、都市村落省からこの問題に関して多くの指針や命令が出されていると語った。

州政府の規則に基づき、すべてのアウトレットおよび店舗はフェイスマスク、手袋、消毒剤を提供し、適切な衛生ガイドラインに従う必要がある。また、フェイスマスクと手袋の安全な廃棄に関する小冊子やパンフレットが発行、配布されており、これには、可能な場合には、ハンズフリーのペダル操作式オープナーの付いたゴミ箱を使用することなども含まれている。

州政府の検査チームはすでに、過密状態や予防措置の遵守違反などの公衆衛生および安全規則の違反に対して罰金や罰則を科しており、検査官の数を5倍に増やしている、とアル・スフィアン氏は語った。

「COVID-19の危機が発生したとき、私たちは大きな試練に直面しましたが、今は状況が変わっており、パンデミックをよりコントロールすることができています。意識向上キャンペーンは、人々がパンデミックの危険を認識するのに役立ちました。依然として違反はありますが、ほとんどの人は予防措置に従っています」と彼は言う。

アル・ズルフィ市環境友好協会のメディア委員会のナセル・M. アル・ハミディ委員長は、次のように言う。「私たちは、使用済みのフェイスマスクを適切かつ安全に処分する方法について、市民の意識を高めることが是が非でも必要だと感じています。」

彼は市民社会組織や環境団体にこうした慣行を抑制するための努力を強化するよう求めた。