アラブニュース・ジャパン
国防相を兼務するサウジアラビア皇太子が、日本の防衛大臣と国防・海上交通の安全保障分野での協力について協議した、と国営サウジ通信社(SPA)が9月8日報じた。
SPAによると、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子と河野太郎防衛大臣は電話会談で、地域の安全保障問題と海上交通の安全を確保する取り組みについて協議したという。
防衛省によると、河野大臣は中近東で日本と関係がある船が航行できるには、相互の緊密なコミュニケーション・平和・地域の安定が重要だと強調した。
サウジアラビアのムハンマド皇太子殿下兼国防相との電話会談。 pic.twitter.com/H9hOazw4Sg
— 河野太郎 (@konotarogomame) September 8, 2020
河野大臣とモハメッド皇太子殿下は、中東地域における自衛隊の情報収集活動・二国間の防衛協力・中東情勢について意見交換を行ったと、防衛省が発表した。
1月、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子は安倍晋三首相との会談中に、中東における日本の使命に対して支持を表明し、日本の努力に対するサウジアラビアの支援を繰り返し伝えた。
日本とサウジアラビアは安定を維持するため互いに協力し合うことを選んできた。
2月には海上自衛隊が監視任務の一環として交代で駆逐艦を派遣した。それらの船の目的は、アラビア海北部において公海上の不審な活動に関する情報を収集し、それを米国や他の国と共有することだった。
海上自衛隊は情報収集および緊張状態にある同地域の航路帯の安全を確保する取り組みの一環として、「高波」を含む駆逐艦を中東海域へ派遣してきた。
海上自衛隊の任務は日本人社員の安全な帰国を確保することも目的としていた。
詳しくはこちらを参照:中東任務中の海上自衛隊員がCOVID-19検査で陽性
*ロイター