
ルバ・オベイド
ジェッダ:サウジアラビアの保健局長は月曜日、サウジアラビア王国での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症例数の増加に備えるよう国民に警告した。
世界中で感染率が上昇し、気象条件が変化し、人々が警戒を緩め、安全対策を怠ったため、保健省当局者は、症例の急増は避けられないと予測している。
同省の公衆衛生次官であるハニ・ジュカダール博士は、次のように述べている:「世界の多くの国で症例数が増加し始め、特に米国、英国、フランス、イタリア、スペインでは前例のない数に達している」
「こうした国々でのウイルス感染の最初の波が落ち着いてきた後に、他の国々での感染数が増加し始めている。同じことが、再び起こると予想される」
ジュカダール博士はまた、多くの国々でのCOVID-19の第2波が、制限の緩和と予防措置を軽視して守らない人々が増加したことで起こっていることを付け加えて述べた。
「サウジアラビアでも、天候が変化し、より多くの人々が外出して家に集まることが多くなっていることから、感染症例の増加が見込まれる。また、人々が公共の場所でマスクを着用することに熱心でなくなっていることも、気がかりである」とジュカダール博士は述べている。
博士は、サウジアラビア国民及び在留外国人の間でのCOVID-19への認識が改まり、国内での感染の第2波を防ぐのに役立つことを望んでいるが、それでも感染症例数の増加は見込まれると警告している。
サウジアラビアは月曜日、新たに381件のCOVID-19症例の増加を発表している。これで、国内で348,037人がこれまでに新型コロナウイルス感染症にり患したことを意味する。現在入院して治療中の症例は7,928件で、そのうち重体又は重篤な患者数は755人である。
また、感染症から回復した患者が436人おり、サウジアラビアでの回復患者数の総数は334,672人に増加している。新たに17人の死亡が確認されているため、死者数は現在5,437人である。
サウジアラビアでは、COVID-19が蔓延し始めてから、これまでに8,151,353件のポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査が実施され、ここ24時間以内では53,819件実施されている。
一方、サウジ赤新月社は、マディーナの預言者モスクでここ2週間発生している症例に対処するために、1,744人のヘルパーからなる216の救急車ボランティアチームを組織している。
預言者のモスクとその広場では、約257件の発症の疑いが報告され、その内243件が経過観察中で、86件が預言者のモスクまたは近くの保健センターに配置された緊急医療チームに転送されている。