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リヤド:サウジのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子とイラクのムスタファ・アル=カーズィミー首相は火曜、サウジ・イラク協力会議の第4回セッション作業を議論した。
バーチャル会議の間、両国間関係強化の目的でこれまでのセッション3回の間に進展した合意事項を、首脳たちは見直した。
同皇太子は「貴殿とイラクとの協力が進展して非常にうれしい」と同首相に語った。
「両国は隣国で共にアラブ諸国で、同じ宗教に従い、関心と課題を共有している」と、サウジ通信社が発行した声明で皇太子は語った。
皇太子とアル=カーズィミー首相の両者は両国が特に政治、安全保障、貿易、投資、観光など、多分野での両国の利益に役立つ方法で協力を拡大強化する重要性を強調した。
また、エネルギー分野で世界市場の公正な石油価格保証のため考案された決定全てを完全に約束することで、技能交換を通し石油輸出国機構(OPEC)内部で協力する重要性を強調した。
また、皇太子と首相は、地域と世界に存続を脅かすと語った、過激思想とテロ行為の脅威と立ち向かう取り組みにおいて両国間協力を継続すると合意した。「ダイッシュ(ISIS)打倒のためのグローバル連合(Global Coalition to Defeat Daesh)」と協力して、イラクの反テロの取り組みの支援を継続するとサウジアラビアは語り、両国国境を安全にする取り組み強化の重要性にも合意した。また地域と世界の安全保障と安定性を支援強化する方法で、懸念の課題に関する協力改善と情報交換にも両国は合意した。
サウジ外務大臣のファイサル・ビン・ファルハン王子とイラクのフアード・フセイン外務大臣も火曜、バーチャル会議を開催した。
皇太子とイラク首相の間の会合は「両国間の2カ国関係の強化と共通利益にプラスとなる新時代に向けての出発」を狙いとしているとファイサル王子は語った。
同氏は、「商取引関係拡大の第一段階」として7日後にアラル国境検問所の開放する合意に達したと語った。さらに、在バグダッドのサウジ商業随行員の作業がまもなく始まる予定である。
「エネルギー供給分野における2国間協議は、消費者と生産者の関係維持に役立つ方法で石油市場安定化のため喫緊に必要だ」とファイサル王子は語った。
サウジは「テロ行為と過激思想との闘いにおいて優れた経験があり」、「イラクはサウジアラビアの経験を役に立てたい」とフセイン外務大臣は語った。
「イラクの安全保障はアラブ地域の安全保障に不可欠であり」、「イラクとの安全保障協力は進行中で素晴らしいものだ」とファイサル王子 は語った。
イラク政府はサウジ企業のイラク投資誘致を繰り返した。イラクはまた、再建援助の取り組みに対する約束、COVID-19パンデミック中の援助、サルマーン国王からイラク国民への贈り物としてのスポーツスタジアム建設など、最近のサウジのイニシャチブの数多くに感謝していると語った。
また、両国は大アラブ自由貿易地域(Greater Arab Free Trade Area)の供給を2国間で行い、共同ビジネス会議を組織することで合意した。フセイン外務大臣は、サウジアラビアとの電力接続実施に対する基本合意書を署名し、イラクはサウジからエネルギー400メガワットを購入したと語った。
ファイサル王子は、両国間の歴史的結びつきを強調し、「イラクとのあらゆる形の協力を歓迎する」と付け加えた。
アル=カーズィミー首相は、会談は「実りが多く」、両国は「地域全般を含む経済統合を達成しようとする」と語った。また、サウジとのイランの歴史的つながりに触れ、「イラクはあらゆる隣国で幸運を祈るものに手を差し伸べる」と付け加えた。
それと同時に、イラク軍幕僚長のアブドゥル・アミール・ヤララ中将と同行派遣団はリヤドに到着し、2カ国間軍事関係、発展させたい方法、そしてサウジとイラク軍の間での専門知識交換を議論した。