
アラブニュース
リヤド:サウジアラビア当局は、水曜朝に爆破事件が起こり、2人の負傷者を出したジッダのイスラム教徒以外のための墓地を封鎖した。
アル=イフバーリーヤTV局は墓地周辺の映像を映し、事態は安定していると伝えた。
マッカ市当局は、この攻撃を「卑怯」であり「失敗に終わった」と表現し、ジッダのフランス領事館が主催した追悼式典で発生し、ギリシャ領事館の職員とサウジ人の警備員が負傷したと述べた。
サウジ政府関係者がアラブニュースに伝えたところによると、事件は現在調査中であり、近日中に報告書が出るという。
これより前、AFP通信は、欧州の外交官らを迎えジッダで開かれていた第一次大戦終結記念式典会場に爆弾が投下され、数人が負傷したと報じた。
「けさ、ジッダにあるイスラム教徒以外のための墓地で、毎年開かれている第1次大戦終結記念式典が執り行われたが、フランスをはじめ複数の国の領事が出席していたこの式典が、即席爆発装置(IED)による攻撃の標的となった。この事件で数人が負傷した」とフランス外務省は表明した。
同省はその上で、「式典に参加した各国大使館が、この正当化しようのない卑劣な攻撃を強く非難している」と述べた。
出席した5か国の大使館は共同声明を発表し、その中で「罪のない人々に対するこのような攻撃は恥ずべきものであり、まったく正当化の余地がない」と表明している。
アラブ首長国連邦(UAE) のフランス領事館は、水曜日に事件で数人が負傷したことを確認する声明を発表した。
声明には「フランスは11月11日の記念式典で再び攻撃の標的となった。フランス総領事館が主催し、サウジアラビアのジッダで開催されたこの式典での攻撃事件により、数人の負傷者が出た」と述べられている。
UAE のフランス大使館によると、同大使館はUAE当局と緊密に連絡を取り合っており、両者ともに「地域の皆様のために、今後も高レベルの安全確保にコミットしていく」という。
このほか声明文には、旅行中、特に観光客や外国人居住者に人気の場所では、節度をわきまえ、警戒心を忘れないようにと大使館・総領事館が再び呼びかけているとも述べられている。
ジブチのディア=エッディーン・サイード・バマクラマ駐サウジアラビア大使は、攻撃を非難し、負傷者の一刻も早い回復を祈っていると述べた。
「負傷者の一日も早い回復を願う一方で、卑劣なテロ行為に対しては、我が国はサウジアラビアと絶対的に連帯することを繰り返し公言する。今回の攻撃がこの輝かしい国の偉大な地位に何ら影響を与えることはない」とバマクラマ大使は述べた。
英国のジェームズ・クレバリー中東担当大臣は、攻撃に対する非難をツイートで表明した。また、サウジ当局は事件を調査し責任者を起訴できるものと確信しているとも述べた。