アラブニュース
ドバイ: 仮想世界のおかげで、COVID-19パンデミックの被害が続く状況下にも関わらず、サウジアラビアはG20首脳会議の議長を務めあげることができた。アル=サワハ通信・情報技術大臣の声明。
中国の国営テレビCGTN とのインタビューでアル=サワハ通信・情報技術大臣は、サウジアラビアはデジタル化を通じて世界を支え、均等な雇用機会促進と零細・中小企業(MSMEs)に対するデジタル市場へのアクセスを増やすことの重要性を高めていく上でリーダーシップを発揮する立場になったと発言した。
G20デジタル経済タスクフォースの議長も務めるアル=サワハ氏は、サウジアラビアは安全な仮想環境に移行することでG20議長国としての責務を担い続けることができたと述べている。
これによりCOVID-19 対策としてG20が合意した前例なき迅速な行動が実現し、健康システムに対して210億ドル、世界経済には11兆ドル以上、世界で最も脆弱な国が最も必要としている時期に140億ドルを注入することができたと同氏は述べる。
「COVID-19が世界を襲ってからというもの、世の中には今ただ一つの真実があり、デジタル化が社会の平衡化と経済成長を呼ぶ最大要因となることに間違いはなく、これがさらなるコンセンサスを得るための起爆剤になるということです。」と同氏は述べる。
また、サウジアラビアが議長国を務めるG20首脳会議の下、デジタル経済を測定し評価するための共通のフレームワークをメンバーがどのように開発できたかを強調した。
「デジタル経済とはどのようなものなのか、誰も取り残されることがないようにするためにGDPと雇用を最大化し、地域のコンテンツに影響を与えるにはどこにフォーカスするべきか、といったことを見極めることができたことは我々にとって大きな成果です。最終的にコンセンサスを得て、G20 諸国としてすべてを結びつけることができたことを非常に誇りに思います。」
サウジアラビアのデータ・人工知能機関長官であり、グローバルAIサミット組織委員会の委員長も務めるアブドラ・アルガムディ氏は、木曜日の講演で次のように述べた。「過去数ヶ月間に170以上ものG20バーチャル会議を開催し、テクノロジーを活用することで最も困難な障壁をいかに克服し、世界で最も急務とされている問題についてのグローバルなコラボレーションの勢いをいかに維持していくことができるか、ということを示すことができたのではないかと思っています。」
「今年、我々は社会経済と人材開発に焦点を当てたデータとAIに関する野心的な国家戦略を立ち上げ、データとAIスキルを持つ人材を国内で安定的に供給できるようにしてサウジアラビアの労働力を変革すること、待ち望まれるデータ・AI人材に関する法案を制定することを明確な目標としています。」と続けます。
サウジアラビア政府は2030年までにデータとAIに関連する労働力の40%に職業訓練を実施し、2万人以上のデータとAIの専門家を雇用し、最大4万人のデータとAIに直接または間接的に関連する雇用を創出することを目標としている。