
ムハンマド・アルカイナン
ジッダ:ロックダウンが終わってから数ヶ月の間に、サウジアラビア国民は娯楽活動を再開してきた。VOXシネマなどの会場は安全・安心な体験を約束しながら、拡大のための思い切った計画を立てている。
日曜の夜、VOXシネマはサウジアラビア11番目の映画館をジッダにオープンした。同国を3ヶ月以上ロックダウン下に置くこととなったパンデミックにもかかわらず、同社は王国中に映画館を拡大する野心的な計画をさらに強化している。
サウジアラビアのマジッド・アルフッタイム・ベンチャーズの国別責任者モハマド・アルハシェミはアラブニュースに対し、来場者数が伸びており、「最近の主な目標は、来場者が自分の訪れている場所が清潔で安全であるという信頼感を持って映画に戻って来てくれること」と述べた。
また、ロックダウンの緩和以降、来場者数が増加する有望な兆しがあると付け加えた。アルハシェミによれば、同社は会場、スクリーン、来場者の数においてサウジアラビア最大の映画館運営者だという。
「それぞれの上映の後はソーシャルディスタンスを求め、表面を清掃して座席を消毒する。事実、来場者が安全で快適な映画体験を確実に持てるように、あらゆる健康上の予防措置を講じている。そのため支出は増えたが、必要なことだった」と、彼は述べた。
アルハシェミによれば、映画はパンデミックの影響を受けているものの、その影響は娯楽分野に限られないという。
「市場のその他のすべての企業と同様に、我々もパンデミックの影響を受けたが、政府と共にあらゆる対策に尽力している。片手では拍手できない。パンデミックに立ち向かうため政府が果たしている役割と並んで、我々にも果たすべき役割がある。幸いなことに、我々はロックダウンの局面を回避した。今の我々の目標は、それらの娯楽や映画のための場所において人々の信頼を取り戻すこと。この信頼は時間と共にますます大きくなるだろう」と、彼は述べた。
サウジにはより多くの映画体験に対する渇望感があり、マジッド・アルフッタイムのVOXシネマは王国の娯楽市場においてその存在感を拡大したがっている。それはつまり、サウジアラビアのあらゆる場所にいる映画ファンにリーチすることを意味する。
アルハシェミは、映画館のオープンが増えるほど、より多くの雇用機会が生まれると言う。
「収入源を探している人々を連れてくる。彼らを訓練し、仕事に適応させ、雇用の機会を与える。ギブ・アンド・テイクの方程式」と、彼は付け加えた。