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ファイサル王子「イランは依然として中東の不安定要因。サウジアラビアは地域の平和に全力を投じている」

2020年12月4日にイタリアのローマで開催された地中海対話フォーラム(MED)で発言するサウジアラビアの外相、ファイサル・ビン・ファルハン王子。(スクリーンショット)
2020年12月4日にイタリアのローマで開催された地中海対話フォーラム(MED)で発言するサウジアラビアの外相、ファイサル・ビン・ファルハン王子。(スクリーンショット)
2020年12月4日にイタリアのローマで開催された地中海対話フォーラム(MED)で発言するサウジアラビアの外相、ファイサル・ビン・ファルハン王子。(スクリーンショット)
2020年12月4日にイタリアのローマで開催された地中海対話フォーラム(MED)で発言するサウジアラビアの外相、ファイサル・ビン・ファルハン王子。(スクリーンショット)
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05 Dec 2020 03:12:06 GMT9
05 Dec 2020 03:12:06 GMT9

アラブニュース

  • 外相「中東地域はしばらくの間不安定で、主な原因はイランだ」
  • ファイサル・ビン・ファルハン氏は、サウジアラビアは常に米国とイランの対話に賛成し、支持していると述べた

リヤド:イランはこの地域で暴力を扇動するためにテロリストの民兵組織に資金を提供し続けている、とサウジアラビアの外相は金曜日に述べた。

「この地域はしばらくの間不安定で、その不安定さの主な原因はイランであり、イランがこの地域で活動を続けていることであり、そして、イランが様々な国の政府を操ることを可能にするためにイランの革命を輸出することに集中していることである」とファイサル・ビン・ファルハン王子は述べた。

ローマで開催された地中海対話フォーラムで演説したサウジアラビアの同外相は、イランの干渉はレバノンからシリア、イエメンからイラクにいたるまで見られると述べ、イラン政府は民兵組織に資金を提供し続け、「外交使節団を攻撃することを含め、イラン政府の政治的課題を試み、推進するために暴力を利用している」と述べた。

ファイサル王子はまた、「我々はイランがヨーロッパやその他の場所のいたる所でテロ計画に関わっていることを知っている」と述べた。

同氏はまた、サウジアラビアは暗殺を支持しないと述べ、イラン政府の核開発計画にかかわるイランの科学者モフセン・ファクリザデ氏が、イランの首都近くで車に乗っているときに撃たれて病院で亡くなった最近の殺人事件に言及し、暗殺は「我々の方針の一部ではない」と付け加えた。

ファイサル外相は、サウジアラビアは米国とイランによる対話を支持し、常に対話に賛成してきたと述べた。
「トランプ政権はイランとの対話にオープンで、その対話への扉を閉ざしたのはイランだった」と同氏は述べ、我々は、核不拡散、弾道ミサイルの使用、そして「最も重要な事柄として、イランによる不安定化活動」を含む「懸念の重要な問題に対処する将来の本当の対話にオープンになるだろう」と付け加えた。

同氏はまた、イランの悪質な役割、この地域における武装グループやテロ組織への資金提供、そして「力で他国に自分の意志を押し付けようとするイランの試みに対処しなければ、我々に進展はない」と述べた。

サウジアラビアとジョー・バイデン次期米国大統領との関係について、ファイサル王子は次のように述べた。「我々は建設的な関係が築けると考えている。常に完全に一致するとは限らず、意見の相違もあるだろう。しかしこれはこれまでもそうだったし、どのような協力関係にも言えることだ」

「しかし、議論、対話、関与を通じて共通の立場を見つけて協力するだろう。最終的には我々は同じことを目的としているからだ」と同氏は述べ、これらには、安全で安定した地域、多国間主義に向けて協力する国際社会、国家主権の尊重への決意が含まれると付け加えた。

同氏は、バイデン政権は「我々が以前、単独で停戦を発表したことで、我々がイエメンに対して非常に前向きかつ建設的なアプローチをとってきたことが分かるだろう。我々は国連代表を通じて、すべての当事者からの恒久的な停戦宣言が出されるよう努力・促進するために非常に強力にイエメンと関わってきた」と述べた。

しかし、イランに支援されているフーシ派民兵組織は停戦の署名に消極的で、「容認できない要求を突きつけ、イエメン政府はそうした要求を受け入れることができていない」と同氏は述べた。

国際的に認められたイエメンの政府は2014年以来フーシ派と戦っており、これは国連が言う所の最大の人道的危機の1つで、2400万人以上の人々(人口の約80%)が援助を必要としている。

「我々はイエメンで紛争の政治的解決に全力を投じており、紛争解決を実現するために次期(バイデン)政権と共に、喜んで非常に懸命に働くだろう」と同氏は述べた。

一方、中東の和平の問題に関して、サウジアラビアの同外相は、サウジアラビアはパレスチナ人に独立国家を与える公正な和平合意を支持していると述べた。

正式にイスラエルと外交関係を樹立するUAEとバーレーンによって署名された合意であるアブラハム合意について尋ねられたサウジアラビアの同外相は、これらの合意は安定した地域の可能性に向けての重要な段階だと述べた。

「アブラハム合意は入植地の併合を検討の対象から外すことに役立ち、潜在的な合意の土台を築いた。そして、パレスチナ人とイスラエル人の間の約束を新たにし、パレスチナ人にとって公平で公正な紛争解決に向かって努力し、主権国家を実現するための足がかりとして、これらの合意を同様に利用することができれば、正しい方向への段階と捉えることができる」と同氏は述べた。

国内の問題に触れ、ファイサル王子は女性の権利や若者を含む多くの改革に言及した。

「若者と女性の権利拡大はビジョン2030の重要な焦点であり、民間部門への女性の参加が過去5年間で300%増加するなど、非常に重要な発展を遂げていることに見られるように、若者と女性に対して労働市場にとどまらないアクセスを与えている」と同氏は話した。

「我々は、世界のどの国にも引けをとらない制度を確保するために、法律や立法措置を通じた取り組みを続けており、これが重要な焦点だ。我々が若者に力を与えるためには、彼らが自分の可能性を本当に開花させるような行動ができる法的枠組みの環境が必要だからだ」と同氏は付け加えた。

サウジアラビアのビジョン2030は、経済と観光の中心地にサウジアラビアを作り変え、投資機会を多様化し、石油への依存を減らすための取り組みで様々な公共部門と民間部門を開発することを目指している。

「その改革計画は現在も順調で、COVID-19が計画の妨げになっているにもかかわらず、我々はその行動計画を前進させる必要性に注意とエネルギーを集中させており、その中には文化、娯楽、スポーツなど、多様な社会と経済に貢献するあらゆる分野の開放が含まれている」

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