
Aisha Fareed
ジェッダ:月曜日、爆発物を積んだ小型ボートを使用したテロリストが、ジェッダ港で燃料を降ろしている石油タンカーを攻撃した。
この攻撃により、60,000トンのガソリンを運んでいたシンガポール籍船のBW Rhine号で爆発と火災が発生した。火は船の乗組員によって消され、死傷者は出なかったが、船体の一部が損傷した。
「BW Rhine号は、サウジアラビアのジェッダで、2020年12月14日の現地時間00:40頃に荷揚げ中に外部から攻撃を受け、爆発に次いで船内火災が発生した」とHafnia社は声明を出した。
「石油の一部が船から漏れた可能性があるが、確認はされておらず、計器によると、現在の船内の石油水準は事件前と同水準であると示されている」とHafnia社は話す。
これは、この1ヶ月の間のサウジアラビアのエネルギーインフラに対する4回目の攻撃となり、すべてはイエメンのイラン支援武装勢力フーシ派によるものであると非難が集中した。爆発物を積んだボートは、11月13日にジーザーンの浮桟橋を狙い、11月23日にはジェッダにあるサウジアラムコの供給施設が攻撃され、2日後、爆発によりイエメン国境のすぐ北に位置する、紅海のシュカイク・ターミナルのタンカーが損傷した。
サウジアラビアエネルギー省は月曜日に、「重要な施設へ向けたこれらのテロおよび破壊行為は、王国とその重要な施設のみならず、世界と世界経済へのエネルギー供給の安全性と安定性にまで影響を与える」と述べた。
同省は、「このような反体制的テロ行為に共に立ち向かい、犯罪者とそれに加担する者に対して実践的な抑止策を講じる」ことを世界に求めた。
イエメンのサウジ主導連合のスポークスマンであるTurki Al-Maliki大佐は、月曜日の爆発は、昨年のアブカイクやクライスなどの、王国の他の石油施設への攻撃の延長であると話した。
「当初、これらの攻撃はフーシ派によるものとされたが、実証された証拠により、爆発物を積んだドローンや巡航ミサイルなど、イラン製の高度な通常兵器を使用したイラン政権の直接関与が明らかとなった」と彼は述べた。
また、イスラム協力機構の事務総長であるYusuf bin Ahmed Al-Othaimeen博士も月曜日の攻撃を非難した。「これらのテロ行為や犯罪行為は、王国を標的にするだけでなく、環境災害にさらされている沿岸および海域や、海上交通や世界貿易の自由を脅かすため、世界のエネルギー供給の安全性と安定性にも影響を及ぼす」と彼は話す。
月曜日の爆発の前に、国連安全保障理事会は先月、ジェッダにあるサウジアラビアの石油施設に対するフーシ派の攻撃を非難し、包摂的でイエメン主導の包括的な政治的措置へのコミットメントを再確認した。
しかし、サウジアラビアの政治アナリストHamdan Al-Shehri氏は、この攻撃によりフーシ派は政治的解決策に興味がないことが示された、とアラブニュースに語った。「これらの標的により、フーシ派が世界経済に加え、国際航行の安全性に対する脅威を表す決意を示したことは明らかだ」と彼は言った。