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サイバー犯罪者がワクチンを利用した個人情報詐取でサウジアラビアを標的に

多くの人が一刻も早くワクチンを接種したいと切望しており、サイバー犯罪者はこの状況を利用してダークウェブ上で偽のワクチンを販売している。(Shutterstock/ロイター通信)
多くの人が一刻も早くワクチンを接種したいと切望しており、サイバー犯罪者はこの状況を利用してダークウェブ上で偽のワクチンを販売している。(Shutterstock/ロイター通信)
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06 Jan 2021 09:01:14 GMT9
06 Jan 2021 09:01:14 GMT9
  • 保健省は、ウイルスの変異種に対する警戒が高まる中、フィッシング詐欺に警告を発している

Hala Tashkandi 

リヤド:新しく販売が開始されたコロナウイルスワクチンに関する一連のフィッシングメッセージについて、サイバーセキュリティの専門家は、サウジアラビアの国民が個人情報を扱う際には、より一層の注意を払うよう警告している。

これらのメッセージは、一見政府の公式メールアドレスから送られたように見え、保健省のCOVID-19ワクチンセンターの登録を詐欺計画の罠として使用している。

同省は、「moh.gov.sa.covid19@minister.com」というアドレスを使った詐欺メッセージの一例をTwitterに掲載し、騙されないよう警告を発した。

「保健省は、フィッシングメッセージに反応しないようすべての人に警告しており、これらのメッセージは、保健省や保健省の公式プログラムのいずれによっても送信されていないことを明確にしたいと考えている」と同省はツイートした。

COVID-19の感染力の高い変異種に対する警戒心が高まる中、多くの人が一刻も早くワクチンを接種したいと切望しており、サイバー犯罪者はこの状況を利用してダークウェブ上で偽のワクチンを販売している。

「minister.com」からのメールは本物ではないが、「moh.gov.sa」からのメールは本物だ。

サイバーセキュリティ専門家のワリード・アル・タミミ氏

現在接種が行われているワクチンは、まだどれも市販されていない。価格も設定されておらず、サウジアラビアの政府系病院でのみワクチンの接種を受けることができる。

加えて、シングリックス、モデルナ、ファイザー/BioNtechなどのメーカーは、政府向けにしかワクチンを販売しておらず、これは民間の病院でもまだワクチン接種を受けることができないことを意味する。

サウジアラビアのサイバーセキュリティ専門家、ワリード・アル・タミミ氏は、人々に個人情報の取り扱いに慎重になるよう促している。

「サイバー犯罪者は日に日に狡猾になっている」と同氏はアラブニュースに話した。

「このようなメッセージを見た人は、実際の政府のURLに似たURLを見れば、おそらくそのアドレスに目を通すだろう。それはまさに犯罪者が望んでいることだ。そうすれば、メッセージの送り主は、ID番号や生年月日など、あなたから得られる最も機密性の高い情報を入手することができる」と同氏は言う。

アル・タミミ氏は、ID番号やその他の個人情報を入手することで、サイバー犯罪者は思っている以上に人々の生活を混乱させることができると述べている。

「一般的に、これらの詐欺サイトは、メールアドレス・ID番号・電話番号を尋ねるフォームを備えており、政府の公式サイトのフォームに不気味なほどに似ている。それらの情報をすべて手に入れれば、銀行口座やメールボックス、Absherのアカウントなどにすぐにアクセスできる」と同氏は指摘した。

アル・タミミ氏は、個人情報保護のために、パスワードを頻繁に変更すること、可能な限り二段階認証を有効にすること、そしてメールが本物であるかどうかを徹底的にチェックすることを推奨している。

「疑わしい電子メールの送信元サイトを常にチェックして欲しい。『minister.com』からのメールは本物ではないが、『moh.gov.sa』からのメールは本物だ。また、COVID-19ワクチンに関して言うと、ワクチンセンターに関するテキストメッセージは『Sehaty』から送られてくる。現在ワクチン接種の登録ができる認証を受けた安全な方法は『Sehaty』だけだ」と同氏は述べた。

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