
ヌーア・ヌガリ
リヤド:米国のサウジアラビアへの関与は、引き続き明確で揺るがないと、米国のマーティナ・ストロング臨時代理大使は述べた。
「我々のサウジアラビアへの関与は、この数十年間そうであったように、引き続き揺るぎないものであり明確です」と彼女はアラブニュースに語った。「我々はサウジアラビアが直面している脅威に対して、明確に目を向けています。そしてそれはサウジアラビアに留まりません。明らかに、GCC(湾岸協力会議)加盟国のいくつかの国の安全保障状況が悪化してきているからです」
この発言があった当日にも、サウジに向けて弾道ミサイル1発が撃ち込まれた。この近年で、イランを後ろ盾とするフーシ派武装組織から400発以上の弾道ミサイルがサウジに向けて発射されてきた。
ストロング臨時代理大使は、これらの「不穏な地域に対処し、脅威に対処し、市民たちの繁栄と安全のために力を合わせて努力し続ける」べく、サウジの首脳陣と協力していくことを楽しみにしていると述べた。
7万人以上のアメリカ人がサウジアラビアに住んで働いており、彼女が大きく焦点を向ける領域が、サウジを故郷と呼ぶ米国民たちだ。「サウジ首脳陣が自国民の安全を守りたいのと同じように、私も米国民の安全を守りたいのです」
米国が数十年にわたりサウジと享受してきた安全保障パートナーシップについて、ジョー・バイデン大統領は引き続き関与し続けていく旨を「非常に明確に」示したと彼女は述べた。
「それはここでは本当に重要であり、長年の安全保障上の結びつきや協力を超えるものです。我々はあなた方が述べられたすべての成り行きについて、サウジアラビアと密接に話し合いをしてきました。我々のイエメンへの関与は、サウジアラビア南部に政治的な解決と安定がもたらされることを期待しての動きでもあります」
日曜日にバイデン大統領は、新たなイエメン担当特使としてティモシー・レンダーキング氏の任命を発表した。彼は過去に、ストロング氏が現在担当するリヤドでの任務に就いていた人物だ。
「彼がこの任務に選ばれたことだけでなく、この新たな取り組みを彼に率いてもらうことになったのも、大変素晴らしいことです」と彼女は述べた。「この紛争には多くの注目が集まっており、バイデン大統領が(外交政策)のスピーチで特に強調した分野のひとつでした。我々はサウジの方々と協力して非常に迅速に紛争を解決していけることを楽しみにしています。そして願わくば、長引く紛争にもうこれ以上対処せずに済むように、この先数カ月ほどで解決できればと期待しています」
ストロング臨時代理大使は、サウジアラビアとの協力は、この地域を安定化し、サウジアラビアの安全を向上させ、そして「もちろん」米国の安全をも向上させることになると付け加えた。
「これに関して、私は常に反テロリズムに向けて協力の重要性を強調します。これは繰り返しになりますが両国にとって、そしてこの地域にとって極めて重要です」
経済協力については、コロナによって両国間のビジネスが衰退することはなかったと彼女は述べた。「コロナ禍でも、サウジ、米国、そして世界中の経済が低迷しても、米国企業からの関心はそれほど衰えてはいません。むしろ逆です」
米国企業は常に、サウジにように改革を推進してビジネス環境をより透明で容易化しようと努める国に目を向けていると彼女は説明した。
「彼ら(米国企業)は我々のところへ、サウジでは何が起きているのか、経済状況はどうなっているかを問い合わせて来ます」
彼女は現在実施されている両国間の経済協力の一例を挙げ、サウジ駐米大使リーマ・ビント・バンダル王子と共に、数多くのアウトリーチ活動が計画されていると述べた。
「我々はこれらをバーチャルでの開催に変換しなければなりませんでした」とストロング氏は述べた。「非常の多くの問い合わせがあります。そして関心がこれほど高いのは、米国企業がサウジ国内で過去何十年とパートナー関係を結んできた好ましい体験と共に、それに加えてすでに述べたように、ビジョン2030構想が取り巻くその新たな活力と創造的精神とが要因になっているのだと思います」
ストロング氏は2週間前に「未来投資イニシアチブ」に参加し、このイベントに集まったリーダーたちの念頭にあるものを見ることができたのは「素晴らしい機会」であったと述べた。
「米国企業がサウジアラビアに進出しているいくつかの主要分野がよくわかりました。こうした復興や刷新は、コロナが近いうちに終息するのを我々が期待を込めて見据える今、我々全員にとって非常に重要なものだと思います。