アリ イタニ
アル・ウラー:イギリスのバンド、ジャミロクワイが金曜日の夜、サウジアラビアのMaraya Concert Hallで、ヒット曲が満載のショーを行い、歓喜に沸く観客たちを魅了した。
普段はオペラやクラシックコンサートが開催されている会場では初となる、イギリスのファンク・アシッドジャズグループのライブだった。ファンは彼らの音楽に合わせて、ダンスを踊った。
ショーが行われたのは歴史あるアル・ウラーで、鏡に包まれた特徴的なコンサートホールが使用された。第2回「タントラの冬」フェスティバルの一環としてのショーだ。1曲目は「Shake It On」で始まり、「Little L」、「Alright」、「Space Cowboy」とヒット曲が続いた。ボルテージが上がった観客たちは、「Use the Force」で総立ちとなった。
「歌とみんなが響きあっているみたいだった」とショーの後、ジェイ・ケイさんはアラブ・ニュースの独占インタビューに語った。
コンサートの中で、ケイさんは2002年の曲「Corner of the Earth」をアル・ウラーに捧げると、「この世のものとは思えない、魅力的な場所だ。本当に素晴らしい」と言った。そんな場所でコンサートができるとは「名誉であり特権だ」とも言っている。また、「王室のムハンマド・ビン・サルマン皇太子のビジョン、そしてそれを実現し、素晴らしいもてなしをしてくれたバドル王子」にも感謝を示した。
シングル曲とアルバムトラックのセレクションをさらに披露した後、ショーは「Cosmic Girl」、「Virtual Insanity」、「Canned Heat」、「Lovefoolosophy」などのヒット曲が続き、最高潮のうちに幕を閉じた。
ケイさんはMaraya Concert Hallについて、「コンサートには最高の場所だ」と称賛した。当初は屋外会場のように感じられたので、少し心配だったという。しかし、最初のサウンドチェックが行われるときには、そんな心配はすべて吹き飛んでいた。
「まったくの異世界にやってきたようだ。信じられないほど音響が良かった。ドイツのコンサートホールなのではないかと思うほどだ」と言う。本当に工夫されているのがよくわかるし、そのおかげであれほどの音響が実現できている。素晴らしい音だった。音響の方に目を向ける必要がまったくなかった」
ジャミロクワイのミュージックビデオでは、スーパーカーに乗るケイさんの姿が映ることがあるが、多くは彼が所有している車である。アル・ウラーでそうしたプロモーションビデオを撮影したいと思っていると明らかにした。
「本当に、バギーカーに乗りたいんだ。砂丘で、(アリエルの)ノマドに乗って、アル・ウラーに行くんだ。まさにバギーにうってつけの場所だ。あと1日中いや、数日くらいはdune bashかな。イギリスではそんなことなかなかできないからね」とケイさんは語る。
また、サウジアラビアの文化と創造性のつなぎ役となったアル・ウラーに、家族を連れて行きたいという。
「家族と末っ子Talulaも一緒に来たい。できればTaulaもアル・ウラー連れてこられたら、最高だね」とケイさんは言っている。
サウジアラビアを離れる前に、土曜日にアル・ウラー付近を見て回る予定なので、楽しみだという。ただ、「見たいものを全部見るには、きっと時間が足らないだろうね」と続けた。