

ヌール・ヌガリ
リヤド: 「サウジアラビアは改革を行っているため健全化が進みました」スペイン外相アランチャ・ゴンザレス・ラヤ氏がアラブニュースに語った。
ゴンザレス氏は、サウジアラビアが進めている改革は痛みを伴わせるためのものではなく「より強くなるためのものです」と付け加えた。
サウジアラビアのビジョン2030のコンセプトを明確に指し、氏は次のように語った。「このビジョンはどこに投資すべきかを理解しています。人々のスキルに投資する必要があり、サウジアラビアを近代化させるインフラに投資する必要があり、観光への投資を望んでいます」
「ここには大きな可能性があります。私たちは全てをサポートします。なぜなら、サウジアラビアが強くなればサウジアラビアにとって良いことであり、スペインにとっても良いことになるからです」
ゴンザレス氏は月曜にリヤドに到着し、サウジに投資しているスペイン企業をメトロに乗っているときに実際に見たと語った。
「リヤド・メトロの業績を見に行ったのです。地下は巨大なコンソーシアムになっています。スペイン企業が主導しており、その企業が3本のメトロ線を担当しています。ですので、ここサウジアラビアに投資をしているスペイン企業の素晴らしさを見たいと思ったのです。そこで見たものを私は非常に誇りに思いました」
しかし、すべてが楽園でうまくいっているわけではない。この地域は依然として混乱に満ちている。「この近辺は複雑な地域です」サウジでの氏の応対役であるファイサル・ビン・ファルハン王子に会う予定の日、ゴンザレス氏は語った。
「不安定化の要因は複数存在しています。シリアの紛争による不安定があります。レバノンに不安定があり、政府を形作るにあたって多くの困難を抱えています。イスラエルとパレスチナの間に平和合意を得られていないという不安定があります。イエメンやイラクやアフガニスタンに不安定があります」
中東が直面している問題の見取り図を広げて、ゴンザレス氏は不安定化はこうした国々の友好国として近隣諸国に懸念を与えると強調した。
「スペインはサウジアラビアの友好国だと考えています」ゴンザレス氏は述べた。
サウジアラビアとスペインはその地域の他の諸国と同様に、長い歴史のある関係を享受している。「スペインはアラブ諸国の存在を長年に渡って、何世紀にも渡って見てきました。それはスペインの料理文化の一部になっています。スペインの言語の一部になっています。日常生活の一部になっており、目にする建築物全ての中に息づいており、スペインの人々を結びつける深い根となっているのです。スペインとサウジの関係は良好ですが、サウジはもっと良くなることができると思っています。その余地があるはずです」
ゴンザレス氏は月曜にリヤドに到着し、サウジでの氏の応対役であるファイサル・ビン・ファルハン王子に面会した(AN写真: アリ・アル・ターリー)
テロとの戦いに関しては、スペインの関与は真剣で深いものであるとゴンザレス氏は語る。「スペインはこのことをよく理解しているのです。なぜならスペインも犠牲者になってきたからです。スペイン内で生まれたテロリスト、外国から来たテロリスト、双方の犠牲者に」
ただし、テロとの戦いは様々な形を取っている。そして「法の力と正義の力」で戦う必要があることもゴンザレス氏は強調した。
「あらゆる形でテロと戦わねばなりません。防衛的に、軍事的に、治安部隊を介して。しかし、法の力も使わねばなりません。この部分も重要なのです。なぜなら最終的にはスペインのような国にとって、私たちの民主主義の武器を用いてテロと戦うことこそ、私たちはテロを根絶できるということの最高の保証になるからです」
ゴンザレス氏は大きな問題を解決するには話し合いが鍵であると信じており、交渉のために包括的共同作業計画(JCPOA)が打ち立てられたが、さらに強化する必要があると語った。「基本的に、試行錯誤が必要です」
氏は付け加える。「正確にどの地点で調整可能か、どのように調整の必要があるかを私から申し上げることはできませんが、改善のための幅広い視点があると思われます」
イランが代理民兵を介してサウジアラビアを狙って有害な行動をしていることは継続中の問題である。イエメンにおけるフーシ派反乱軍の攻撃が議論されたが、異なる戦略が必要であるとゴンザレス氏は主張した。
「イエメンに未解決の問題があると思われます。スペインは解決に努めてきました。サウジアラビアは近隣のいくつかの諸国とともに、この取り組みのパートナーとなってきました。しかし、うまくいったとは思われないのです」氏は語った。
「戦略を考え直す時期なのではないかと思っています」
「国連の旗の下で大規模な連合を構築し、さまざまな状況でイエメンに解決策を提供する時期なのではないかと思います」と氏は付け加えた。
イランに支援されているフーシ派の武力行動が続いているため、紛争で傷ついているイエメンの状況は近年悪化してきている。
フーシ派は弾道ミサイルでサウジアラビアをターゲットにし、貧困にあえぐイエメンの人々に人道的支援を届けることを妨げている。これはイエメンを破滅させているだけでなく、国民をも破滅させており、UNICEFはこれを世界最大規模の人道危機の一つとしている。