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サウジアラビアの誕生日のパラドックス、1日で数百万人のお祝い

60年以上前にサウジアラビアで身分証明が義務化されたとき、登録に名乗り出た人々の多くは自身の正確な生年月日を知らなかった。(提供)
60年以上前にサウジアラビアで身分証明が義務化されたとき、登録に名乗り出た人々の多くは自身の正確な生年月日を知らなかった。(提供)
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15 Feb 2021 04:02:42 GMT9
15 Feb 2021 04:02:42 GMT9
  • ラジャブの初日(イスラム暦7月1日)は、ヒジュラ暦後半に生まれた何百万人ものサウジアラビア人への公式の架空の誕生日だ

ラワン・ラドワン

ジッダ:今年の2月14日はサウジアラビアでは不思議な日で、350万人以上のサウジアラビア人(人口の約10分の1)が誕生日を祝う日となる。

60年以上前にサウジアラビアで身分証明が義務化されたとき、登録に名乗り出た人々の多くは自身の正確な生年月日を知らなかった。シルバー世代のサウジアラビア人は、誕生日を誕生年で表記し、日や月については気にしておらず、新聞の切り抜きなどの記念品や公式の出生証明書によって自身の正確な誕生日を知っている人はごくわずかだった。

この頭痛の種を解決するために、約45年前、民政省は何百万人ものサウジアラビア人の誕生日として、自分が生まれたのはグレゴリオ暦ではいつなのか知らない人も中にはいたが、ヒジュラ暦の7番目の月であるラジャブの1日を登録することにした。ヒジュラ暦はイスラム教の暦で、公式な日付に使われている。
「7月1日生まれなら、必ず『ジール・アル=タイェビーン』(よい世代)だと言えます」と、元銀行員で事業主のジャマール・アル=イブラヒムさんは言う。「私は5人兄弟の長男で、5人とも同じ誕生日です。母は誕生日を共有することを嫌がり、私たちの誕生日パーティーを1年を通して別の日に開いていました。でも今は、それぞれが年をとって家族ができたので、一緒にお祝いしています。誕生日を共有するようになってから、グレゴリオ暦の誕生日を別にしました。これは大家族にとっての悩み事であり、何百万人ものサウジアラビア人が共有する内輪のジョークです」

今年はムネラ・アル=ガンディさんと夫のガッセム・アル=ガンディさんにとって特別な日となり、またラジャブの初日はバレンタインデーになる。彼らの45回目の結婚記念日は2月17日にあたるため、両親が同じ誕生日を共有していることから、子供たちは2月14日に特別なお祝いをすることにした。

「兄弟と私は、他の機会に合わせて記念日を前倒しして、家族全員でお祝いすることにしました」と娘のサミラさんはアラブニュースに語った。「私たちは家の中を風船と飾りで埋め尽くし、家族にはZoomを使ってお祝いに参加してもらうことにしたのです」と、彼女は言う。

サミラさんの母がCOVID-19にかかり、大変な一年を過ごしたのちに、特別な方法でその誕生日を祝うことができたというのはよいことだった。

「誕生日が一緒だというのに自分のほうが若くてハンサムだと、父はいつも冗談を言って母をからかっていました。それに対して、母はいつも『さみしい生え際以外はね』と返しています」

「このことが私たちサウジアラビア人をより特別な存在に感じさせてくれるのです」とイング・ザイン・マフムードさんはジョークを飛ばした。「海外では簡単に説明できませんが」

「15年ほど前のことですが、私は姉、妻、子供達とワシントンDCに向かっていました。ダレス空港の出国審査官に全員のパスポートを渡したときに、彼らは妻と姉と私がの誕生日が一緒で、年が違うことに気付きました。これは古くて変わったシステムなのだと彼らを説得するのに1時間かかりましたが、彼らはおもしろいと感じて私たちを解放してくれました。もっとひどいことになっていたかもしれないので、私は二度と家族で同じ列には並ばないことを誓いました」。

この日を記念して、リヤドのあるコーヒーショップでは、このお楽しみに参加している。「ラジャブの初日は、ヒジュラ暦後半に生まれた何百万人ものサウジアラビア人への公式な架空の誕生日です。私たち#Omar_Coffeeは彼らの誕生日を歓迎し、今日だけSR7へのコーヒーを提供します」と、@Omr_Coffeeはツイートした。

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