
アラブニュース
ジェッダ:サウジの保健当局は、コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンを接種した後に軽度の症状が出たとしても、免疫力に影響が出ていることを示すものではないとして、国民に安心するよう呼び掛けた。
「人の免疫力がワクチン接種で損なわれることはありません」と、サウジの感染症コンサルタントのファハド・アル・ザミル博士が、アル・エクバリヤのテレビ番組アル・ヨウムの電話インタビューで語った。
「ワクチン接種を受けた後に起こるのは、風邪や発熱などの軽い症状が出て、ワクチン接種によって免疫力が低下したと思い込むことです」と、同氏は説明した。「ワクチン接種の主な目的は免疫力を高めることであり、免疫力を低下させることではありません」。
同コンサルタントはまた、ワクチンを接種した後も、ソーシャル・ディスタンスの確保や、マスクの着用などの予防措置を忠実に守る必要があることも強調した。
アル・ザミル氏は、COVID-19ワクチンはインフルエンザなどの他のワクチン接種と似ていると述べた。
「神の思し召しであるワクチンは、命を守るための強力な武器です」と、保健省モハメド・アル・アバド・アル・アリー広報官が述べ、ワクチンは「非常に安全で効果的なもの」と表現した。
保健省は月曜日、317人の新規感染を発表した。これにより、感染拡大開始以降、これまでに37万7700人が感染したことになった。このうち2560人が現在も感染状態にあり、そのうち492人が重体となっている。
同省によると、新たに登録された感染者のうち、142人はリヤド地域、72人は東部州で、45人はメッカ地域で、7人はメディナ地域で発生したという。
また、335人の患者が感染症から回復し、回復者数は合計36万8640人となった。
サウジアラビアは月曜日、ウイルスに関連してさらに6人が亡くなったと発表した。死者数は現在、6500人となっている。
王国はこれまでに1368万202回のPCR検査を行い、4万7125回がこの24時間で実施された。
保健省が検査のハブや治療センターとして設置しているサウジの保健クリニックは、パンデミック発生以降、王国中の何十万もの人々を助けてきた。
これらの検査ハブの中でも、特にターカド(確認)センターと、テタンマン(安心)クリニックがある。.
ターカドセンターは、無症状または軽い症状がある人、感染者と接触したと思われる人に新型コロナウイルス検査を行い、テタンマン・クリニックでは、発熱、味覚・嗅覚の喪失、呼吸困難などのウイルス症状がある場合に治療やアドバイスを提供している。
両サービスの予約は、同省のアプリ「Sehhhaty」から行うことができる。
サウジアラビア国民と王国の外国人は、引き続き同省のアプリから登録を行い、ワクチン接種を受ける。
新型コロナウイルスワクチンを受けた人の数は、現在のところ、78万667人となっている。