
エフレム・コサイファイ
ニューヨーク:サウジアラビアは3月2日、国連安全保障理事会(UNSC)に責任を持って、イランが支援するイエメンのフーシ派民兵組織に、世界の平和と安全に与えた脅威に対して責任を取らせるように要請した。
フーシ派のテロ活動は、イエメンでの包括的な解決策に到達しようとする国連の取り組みを台無しにし続け、UNSC決議の信頼性を蝕み続けている、とアブダラ・アル・ムアリミ国連常駐大使は、アラブニュースが目を通した書簡に書いていた。
フーシ派が王国に対して継続的に行っている軍事的敵対行為について、同大使はUNSCに注意を促した。「一般市民や一般市民の所有物を狙ったこのような攻撃の中には、このようなフーシ派民兵組織が2021年2月21日に発射した弾道ミサイルが、迎撃された後、その破片が散らばり、リヤドの住宅1軒に物質的な被害を及ぼしたこともありました」と、アル・ムアリミ国連常駐大使は記していた。
「さらにその上、ジーザーン地方の国境のすぐ北にある村の1つを狙って、こうした民兵組織が(22日に)発射した軍用ドローンが撃ち落とされた際、榴散弾が当たってしまい、市民5人が負傷しました。榴散弾はまた、住宅2軒、食料雑貨品店1軒、市民の自動車3台に損害を与えました」
この書簡は、今月UNSCの輪番制の議長職を引き受けることになっているアメリカのリンダ・トーマス・グリーンフィールド国連大使に宛てられていた。国連のアントニオ・グテーレス事務総長のために、この書簡は複写された。
「安全保障理事会はサウジに対するフーシ派の継続的な攻撃を非難し、2021年2月25日に採択された国連安保理決議2564(2021)によって、いかなる前提条件もなしで、即時停戦するように要請していたが、フーシ派民兵組織は安保理決議と国際人道法を無視し続け、違反し続けています」と、サウジの最高特使は記していた。
「これは、イエメンの危機への政治的解決を求めた(UNSCと国際社会の)呼びかけと訴えに対する…フーシ派民兵組織の疑う余地のない反応であり、こうしたフーシ派民兵組織が自らの狭量な政治目的を達成するためなら、テロ行為でさえ正当化できると信じていることの何よりの証です」
アル・ムアリミ国連常駐大使は、サウジアラビアが「国際法の下で約束に従って、自国の市民、住民、領土を守る」ための最大限の権利を有していると繰り返した。同大使はトーマス・グリーンフィールド国連大使に、この書簡を回覧するように依頼していた。